窓口支援事例
株式会社ランド
特許商標ブランド

世界のハーブを暮らしの中に

企業情報

所在地
愛知県安城市
ホームページ URL
http://www.land-world.jp
設立年
1992 年
業 種
卸・小売業
従業員数
15 人
資本金
4000 万円

企業概要

 当社は創立以来、唯一のマーチャンダイジングを世界的な規模で行うことを基本としております。アフリカ、ヨーロッパ、中東を始め、世界各国の産地より最高品質の材料を直接輸入し、自社工場にて、化粧品、雑貨、食品の製造を行っています。また、国内で蒸留所を立上げ、日本でしかできないエッセンシャルオイルの開発もすすめています。

事業内容
・ハーブ、エッセンシャルオイル、塩等の輸入
・自社ブランド商品(製品)『VALORE』『モテアロマ』の製造、卸
・直営小売店舗『VALORE』の運営
・自社製品を使用したカフェ『VALORE CAFE』の運営

自社の強み

 当社は『自然の恵みを暮らしの中に』をモットーに、健康的な無添加・オーガニック素材を原料に、商品の製造から小売りまでを一貫して自社で行っています。素材は世界の産地にこだわり、直接現地まで行って確認し、品質管理等を行い輸入しています。
 商品づくりにおいては、自社アロマテラピー研究所にて分析・実験・テストを積み重ね、デザインも重視して市場のニーズ、ウオンツに応えています。また、大学と連携し、仮説を立て、分析を行い、時代(トレンド)に合った素早い商品づくりを実行しています。加えて、模倣品等を防ぐため、商品づくりにおける技術や商品について積極的に特許出願を行っています。

一押し商品

 奥三河に、最新蒸留施設「奥三河蒸留所」を立上げ、奥三河産の檜・杉・ゆず・ハッカ等の香り成分が凝縮されたエッセンシャルオイルを抽出し、これらを素材に、化粧品・ヘアケア商品・スパ商品をつくり、全国に向け『奥三河産』の使いやすい自然な商品を作っています。
 また、この蒸留所では、採れ立ての新鮮なエッセンシャルオイルを使用したクラフトを作成する体験工房を併設しており、地域の観光施設とも連携して、地域活性化につなげております。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 当窓口では、知財相談を必要とする企業を発掘するため、愛知県より経営革新計画の承認を受けた企業などに対して、当窓口の支援メニューのご紹介を電話にて行っておりました。同社に電話をいれたところ快諾いただき、早速訪問したところ、社長から、「知的財産権(特許、商標)を取得したいので、積極的なアドバイスをしてほしい」とのコメントをいただきました。

最初の相談概要

 登録商標の更新手続きの相談を受けましたが、現状の商標の使用状況から、更新手続きに加え新たな商標登録出願を推奨し、手続きの助言を行いました。
 また、「エッセンシャルオイルの製造技術」について、特許出願に関する相談を受けたため、先行技術調査方法を指導(支援)するとともに、新規性・進歩性については専門家(弁理士)を派遣しアドバイスを行いました。この技術では、特許制度と併せて製造ノウハウの保護の重要性を説明し、営業秘密管理体制構築の支援を開始しました。

その後の相談概要

 新事業(アロマ商品のインテリアグッズへの展開)の立上げと並行して、ブランド専門家の活用によりブランディングの必要性を理解していただくとともに、新ブランドの商標登録出願、新商品の特許出願の助言を行いました。また、製造ノウハウの保護については、INPIT知財戦略アドバイザーを派遣し、営業秘密管理規程の策定、従業員に対する営業秘密管理の重要性について周知徹底を行いました。

窓口を活用して変わったところ

 同社は、今回の支援をきっかけとして、知的財産権取得の必要性と先行調査について、さらに出願の方法を十分理解され、事業戦略におけるブランディングの考え方も理解されました。また、営業秘密管理規程の策定とともに営業秘密担当者を据え、体制を強化されるまでに至っています。従業員へもINPIT知財戦略アドバイザーによるセミナー実施により、会社全体の知的財産に対する意識が大きく変わってきたように思います。


企業からのメッセージ

 当社ブランド『VALORE』『モテアロマ』における企画・技術開発・商品開発において、特許出願・商標登録出願及び営業秘密管理体制の構築により当社の知的財産管理体制を整えていただきました。また、ブランディング戦略で、ブランド価値を高める為の手法についても学ばせていただき、今後経営に役立てることができると思います。

窓口担当者から一言

 同社は、本業の強化及び新事業(新製品)の展開を通じて、知的財産権(特許・商標)の出願、営業秘密管理体制の構築、ブランド戦略の構築等大きく前進されました。社長の知的財産への強い思いと、知財担当者を明確にされた事で知財経営を順調に進められたと思います。 (飯島 英雄)

世界のハーブを暮らしの中に(515.0 KB)

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掲載年月日:2018年12月 4日

更新年月日:2021年8月 4日

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