株式会社峯建設板金工業は板金工事専門の会社です。
確かな技術と最新鋭の設備で、住宅の足場・雨どい・外壁・屋根工事から官公庁・道の駅・工場などの大型施設まで、様々なニーズにお応えしております。
当社は、作業現場や作業環境を改善するために、常に新たな技術開発を進めています。この度、建築現場等にて作業員が利用する足場を支持する足場の支持装置であって、特に、建築物の屋根に取り付けられ、足場の上端側を支えることで足場全体の安定性を向上させる足場の支持装置を開発しました。現在、特許出願中です。
・特願 2018-148887
上記開発した「足場の支持装置」は、今年度の「ぐんま新技術・新製品開発推進補助金」を活用して試作品を作成し、現在、強度試験や市場調査を進めています。2018年10月には、金融機関が開催する「ビジネスマッチングフェア」に出展しました。
屋根工事を主業務とする同社社長は、常日頃から建設現場の足場について安全面の課題を感じていました。たまたま見かけた屋根作業用の安全装置から本発明を思いつき、「もしかしたら特許が取れるのでは?」と金融機関担当者に相談したところ、当窓口を紹介されたのが窓口活用のきっかけとなります。
最初の相談では、手作り試作した現物を見ながら権利化の方向性について検討を行いました。発明の技術的ポイントの整理や、先行技術調査の助言を行い、特許出願の可能性を探ることにしました。
その後、専門家(弁理士)と金融機関担当者とともに、先行技術調査結果の検討、出願ポイントの抽出・整理作業を助言し、特許出願へと結びつきました。また、「ぐんま新技術・新製品開発推進補助金」活用の支援及び商品開発に不可欠な商品の性能・強度試験や市場調査の必要性について助言を行い、早期の商品化や資金調達への一助となりました。
金融機関担当者が毎回積極的に支援の席に同席され、補助金の獲得や試作業者の探索、展示会出展申請等、様々な場面で効果的に連携して支援を行うことができました。それにより、同社社長が感じていた新事業を始める不安を解消することができて、スムーズに商品化へ進めることができたと思われます。
現場のひらめきから生まれたアイデアを、試作を繰り返しながら形にして、特許出願も行い、ようやく商品として発売できる段階までたどり着くことができました。初めての経験でしたが、知財総合支援窓口の支援により安心して事業化を進めることができました
現場環境の安全性を高めたいという同社社長の熱意が、金融機関担当者と専門家の積極的な助言を引き出していると思います。今後も事業化がスムーズに 進むような支援を継続していきます。
(神林 賢蔵)
金融機関との連携による商品化支援(366.7 KB)
掲載年月日:2019年1月15日