窓口支援事例
株式会社空撮技研
特許商標

ドローン暴走防止装置の開発・商品化支援

企業情報

所在地
香川県観音寺市
ホームページ URL
http://multicopter.co.jp/
設立年
2014 年
業 種
技術サービス業
従業員数
11人
資本金
300 万円

企業概要

 当社は、これからますます需要が増してくると予想されるドローン業界において、安全性を重視して様々な関連業務を行っております。
 空撮(静止画、動画)はもちろん、ドローン関連商品の自社開発や、一般用ドローンから産業用ドローン、農薬散布用ドローンの販売やメーカー認定整備事業所の運営も行なっています。
 ドローンパイロット育成にも力を入れており、国土交通省認定講習(指定管理団体)や、農林水産航空協会指定教習施設としてスクール事業も行っております。

自社の強み

 ラジコンヘリ時代からの長年に渡る空撮の経験から、ドローンを安全にご利用いただくための機器開発や実験を得意としています。
 さらには屋内・屋外両方に対応可能なスクールがある事によって、自社開発製品のテストや耐久試験などにも随時、対応可能です。

一押し商品

 ドローンスパイダー(商標登録第5941244号)は、信頼性・操作性・静音性に優れたドローン暴走防止装置です。
 ドローンをラインで常に一定のテンションでつなぎとめることができ、万が一機体が暴走を始めた際には手元で手動ブレーキを掛けることで、ドローンの暴走による事故を防ぐことができます。ドローンの速度やラインの繰出し長、飛行時間等は液晶画面で確認できます。
 最高時速50km で巻取りが可能なため、高速飛行時にもラインが弛むことなく、いつもと変わらない自由な操作性を実現しました。(特許第6426643 号)

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社の社長が創業に際し、知財総合支援窓口を訪れ、ドローンの活用に関するアイデアを保護できないかとの相談を受けました。改良技術やシステム、操縦方法等の技術的な保護は特許権で、商品名やシステム名は商標権で、ドローン及び附属品のデザインについては意匠権で保護が可能であることをアドバイスしたのがきっかけです。以後、継続して当窓口を活用しています。

最初の相談概要

 同社で開発中のドローンを利用した災害時の救援物資等の運搬装置・投下方法や、ドローンを利用して電線等のパイロットロープの架設方法に関する発明の特許性についての相談がありました。まず、発明に類似する技術を調べることが必要であることを説明し、先行技術調査方法をアドバイスしました。また、出願方法や出願から登録までの概略、費用についても説明を行いました。

その後の相談概要

 その後、ドローンが制御不能になって暴走する事故が増加していることにより、ドローンの暴走防止装置を開発したので、特許出願を行いたいとの相談がありました。専門家(弁理士)を活用し、特許性や特許請求の範囲等についてのアドバイスを受け、特許出願を行いました。また、この暴走防止装置の商品化に向けて「ドローンスパイダー」の商標登録出願の支援を行いました。権利取得後、「ドローンスパイダー」の売上は順調に推移しています。

窓口を活用して変わったところ

 同社では、主に空撮等の業務を行っていましたが、自社商品を開発・販売を行うこととなり、知財総合支援窓口を活用するようになってからは、知的財産の必要性・重要性に気付きました。以後、新商品の開発や改良技術等があれば、開発段階から知的財産を常に意識するようになりました。


企業からのメッセージ

 新商品の開発には、知的財産の保護が大切ですが、今回、特許と商標の出願から登録まで親身になって相談に乗っていただきました。
 知的財産に関する知識も少なく本当に助かりました。新規商品の開発の際には、是非、知財総合支援窓口の活用をお勧めします。

窓口担当者から一言

 同社のドローンの暴走防止装置「ドローンスパイダー」は展示会等で実演を行うことで、注目を集め始めました。今後は、この暴走防止技術を利用した用途開発を検討しているとのこと。早期の完成を期待しております。 (黒田 茂)

ドローン暴走防止装置の開発・商品化支援(382.5 KB)

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掲載年月日:2019年6月26日

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