窓口支援事例
合同会社木育工房
商標ブランド

商標を活用した自社ブランド構築支援

企業情報

所在地
熊本県上益城郡益城町
ホームページ URL
https://www.mokuikukoubou.com/
設立年
2011 年
業 種
製造業
従業員数
5 人
資本金
-

企業概要

 当社は、2011 年に個人事業として創業し、無垢材を使用した木製遊具、木のおもちゃ、オーダー家具の製造・販売として事業を開始しました。その後、2018 年11 月に合同会社として法人化を行いました。
 当社の「木育」という名称には、「子どもの頃から木に親しんで育ってほしい」「木材が加工され製品となった後も暮らしの中で生き続けてほしい」という願いが込められています。
 当社の商品でご家族に幸せをお届けできれば、大変嬉しいです。

自社の強み

 当社では、熊本県産の最高ランクの「ひのき」を使用しており、且つ、熟練した職人が丁寧に手作りすることで、精度、完成度が高い製品を提供しております。これまでに、第31 回及び第32 回くらしの工芸展(熊本県伝統工芸館、熊本日日新聞社主催)に入選した実績もあります。
 更に、ご注文を受けたお客様と直接やり取りする事で、様々な要望に対してきめ細かなサービスを提供しております。
 おかげさまで、全国からご注文を頂いており、当工房の製品は顧客満足度が高く、多くの感謝の声を頂いています。

一押し商品

 当社の一押し商品は、室内用の「木製うんてい(ブレキエーション)」です。一般のご家庭はもちろん、保育園、幼稚園、スポーツ施設など全国から多くのご注文を頂いており、お客様へのお届けを数か月待って頂いている状態です。
 「うんてい」は子どもの発達を促す効果が実証されているので、子育て世代を中心に根強い人気があります。また、当工房の「うんてい」には、すべり台、ターザンロープ、平均台、登り棒といったオプションも付加でき、室内用総合遊具として様々なバリエーションでお楽しみ頂けます。更に、「天井用うんてい」も人気が高く、広くご注文頂いています。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社代表から、インターネット販売において、同工房の主力製品である木製の「うんてい」に似た商品が安値にて販売されている事を知り、何か知財での保護が出来ないか?と、直接お電話による相談依頼を受け、支援を開始しました。

最初の相談概要

 先ずは、同社が抱えている課題を洗い出し、他社製品の確認等を行った上で、製品デザインを保護する知的財産権の適用を検討しましたが、権利範囲や費用面を考慮し現実的ではないと判断しました。
 そこで、同社の商品展開においてブランド構築することの重要性を説明し、商標を活用することによるブランド保護を進めていく事を助言しました。

その後の相談概要

 そこで、同社の屋号である「木育工房」の商標登録に向けて、先行商標との類似回避や、事業コンセプトとロゴデザインの整合性などについて、専門家派遣(弁理士)による検討を重ねて、平成29年12月に商標登録出願を実施し、平成30年9月に登録することができました(商標登録第6082097 号)。特に、ロゴデザインの完成までには、ブランド戦略を考慮したブラッシュアップ検討を含め、数回の訪問支援を実施しました。

窓口を活用して変わったところ

 今回の支援を通して、ブランド戦略の重要性を認識され、知財の活用について理解を深められました。特に、商標を活用した他社製品との差別化の一環として、ホームページのリニューアルを実施されました。同社は、平成30 年度くまもとの木とふれあう木育推進事業の助成を受け、3回目となる同社主催イベント「木の体験ファクトリー」を開催されるなど、地域の特色を活かした木育の活動を精力的に行われています。


企業からのメッセージ

 何度も当社に足を運んでいただいて、細かいアドバイスをして頂きました。おかげで商標登録を実現することができ、大変嬉しく思っています。今後も、何か問題があれば是非とも相談したいと思っています。

窓口担当者から一言

 同社は、熊本地震による震災を、顧客満足第一の精神と高い技術力によって、乗り越えることができたのだと思います。これは、ひとえに同社代表の熱い思いと誠実な人柄によるものです。そこに微力ながらお手伝いできた事を嬉しく思います。今後、更に全国に羽ばたくブランドとなることを願っております。 (吉本 隆夫)

商標を活用した自社ブランド構築支援(410.9 KB)

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掲載年月日:2019年7月 3日

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