窓口支援事例
有限会社下川鋳造所
意匠ブランド社内体制

自社製品の権利化・販売戦略支援

企業情報

所在地
兵庫県姫路市
ホームページ URL
https://www.shitagawa-foundry.jp/
設立年
1985年
業 種
製造業
従業員数
11人
資本金
300万円

企業概要

 当社は1950年(昭和25年)に個人事業として創業され、幾多の試練を経ながら1985年(昭和60年)に有限会社として改組された鉄鋳物製造企業です。70年近く受け継がれている技術・経験を活かし、日々顧客の要望に幅広く応えています。

<生産種目>
〇普通鋳鉄鋳物  〇ダクタイル鋳鉄 〇自社ブランド製品
 (造型鋳型寸法 450×550×400(mm) 内で許容される製品の製造)
 保有設備の能力に合う鋳鉄鋳物の製造を行っています。

自社の強み

 長年培った熟練技術者による経験を活かし、複雑な形状の鋳造品を少量から量産品まで短納期で製造・納品しております。高い技術力だけでなく音速検査・探傷試験・ブリネル試験・定期的に行う外部機関による成分分析・組織画像等により、良品質を担保した安定供給が強みです。ニーズへのスピード対応が可能です。サービス面も充実しており、安心してご依頼・ご相談いただけます。
 当社で製造販売しているダッチオーブンはこれまでの技術を積み重ねた結晶であり匠の技によるオリジナルブランド製品となっております。

一押し商品

 <いもの屋の『ダッチオーブン』>(意匠登録第1620916号)
・鋳物職人が長年培った技術と経験を集約したこだわりの逸品。
・ダクタイル鋳鉄を用いており、鉄鋳物に比べて丈夫で家庭でもアウトドアでもご利用可能です。
・焼く、煮る、蒸すなど様々な調理ができ、IH利用も可能です。
・無水調理もでき、食材の栄養を逃しません。
・お手入れ簡単で、使えば使うほど焦げ付きにくくなります。
・大きさ:25cm、深さ:20cm、重さ:5.8kg

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は今後の鋳物部品の国内需要の減少が見込まれることからB to Bの業務形態だけでなく、B to Cとしての業務形態を視野に入れ、自社製品の開発を行いました。直接、消費者に向けた商品販売の経験が無く、取引先である金融機関に支援をお願いしていたところ、商品販売にあたり知的財産の保護やブランド戦略などに関し、「知財総合支援窓口」に相談してはとの助言を受け、相談に来られました。

最初の相談概要

 開発したダッチオーブンに関し知的財産保護の可能性についてのアドバイス、販路開拓を行うにあたってのブランド化について支援を受けたいとの相談を受けました。当窓口では専門家(弁理士)による知的財産保護の可能性についてのアドバイス、ブランドに精通した専門家によるブランディングについての考え方に関する支援などを行いました。

その後の相談概要

 その後は試行錯誤して作り上げた商品の権利化を図りたいとのことから、特徴のある形状について整理を行い、意匠登録出願に関して助言し、権利化を図りました(意匠登録第1620916号)。その他、商品販売に向けたマーケティング、専門家(弁護士)によるHPにおける著作権などに関する規約の整備等について幅広く支援を行い、販売を開始するに至りました。

窓口を活用して変わったところ

 商品の権利化についての支援を受け、これまでB to Bの事業形態ではあまり意識されていなかった、自社の強み等について整理することができ、知的財産の重要性について再認識されました。また、ブランディングの支援を通じ、顧客へのPRも積極的に行われるようになり、顧客のニーズに合わせた商品開発の考え方などについても意識されるようになったとのことです。


企業からのメッセージ

 知財総合支援窓口に相談し、知的財産の保護やブランド戦略など幅広く支援をしてもらい、とても助かっております。
 これまでのビジネスモデルでは意識していなかった部分について考える良いきっかけとなり、新事業を立ち上げるにあたって、大変参考になりました。

窓口担当者から一言

 本件は相談を受けたときには、如何に商品販売を進めていくかが課題でした。このような商品の事業化を支援できたことは、窓口担当者として大きな喜びがあります。今後は、さらなる商品力アップを目指して販売戦略を専門家と共に支援していく予定です。 (伊賀 友樹)

自社製品の権利化・販売戦略支援(434.3 KB)

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掲載年月日:2019年11月 6日

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