窓口支援事例
株式会社FK
特許意匠契約・法務

特許及びノウハウ実施許諾契約支援

企業情報

所在地
福井県福井市
ホームページ URL
-
設立年
1989 年
業 種
製造業
従業員数
4 人
資本金
500 万円

企業概要

 当社は、金属部品加工、無人化のための産業用ロボットの部品づくりや機械加工時に使用する冶具製作等を得意としています。
 長年の現場仕事でのノウハウを生かし、「もっと効率の良いものがいいな」と常に改良・商品化し、市場に出しています。

自社の強み

 現場で働くからこそ感じる「冶具の使いづらいもの」に、自社で実験を行いながら手を加えることで、使い易いものに改良・改善を行っています。
 そして、2013 年に、1本のネジを二段階に締め付けることで、2本の軸を直交してクランプする「把持装置」(特許第5322015 号)の権利を取得しました。
 同業者の意見を取り入れながら製作するので、作業効率の高い、的を射た商品を作ることができます。

一押し商品

 上記の「把持装置」を用いた商品が測定装置の「Jouzu」シリーズとバイスの「マルチストッパー」です。
 「Jouzu」とは、今まで非常に手間取っていた、ダイヤルゲージの先端を加工物に接触させる作業を、最速で簡単にできる測定装置です。
 「マルチストッパー」とは、複数のバイスを用いた加工作業時、狭いバイス間でも当たり面の端面位置決めが簡単にできる装置です。
 「マルチストッパー」参考動画:
 https://www.youtube.com/watch?v=ItchxT_9BxE
 二つの製品とも機械加工業界等で高い評価を得ています。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は以前より窓口をご利用いただいておりましたが、2012 年に当時、特許出願中であった「把持装置」を用いた商品の開発について相談に来訪され、本商品の支援が開始しました。

最初の相談概要

 売れる商品の開発促進や夜間無人加工による製造原価低減等についてのアドバイスを行うとともに、ふくい産業支援センターの取引相談員と連携し、販売委託に係る契約書締結の必要性等のアドバイスを行いました。

その後の相談概要

 その後は、同商品の改良品に対して意匠による権利化を支援し、意匠登録第1515754 号の取得ができました。また、近畿経済産業局や地元の金融機関との連携を行うなかで、INPIT 関西の知財戦略エキスパートの指導も受け、特許や意匠のライセンス契約に係る留意事項(対価の受け取り方、秘密保持、技術供与、契約期間等)のアドバイスを行いました。
 複数回の支援を行うことで、名古屋の機械製造会社と特許及びノウハウ実施許諾契約を締結することができました。

窓口を活用して変わったところ

 商品を開発しても、ビジネス展開する手段が分からず、如何にして収益を向上させるか悩んでおられましたが、販売先との連携促進、市場での販売・拡販する方法(よろず支援拠点との連携)等についてアドバイスすることで、少しずつでしたが販売数も伸び、更に、ライセンス契約締結による対価を得ることができました。


企業からのメッセージ

 特許の出願方法、販売、拡販、企業との契約等、窓口の方やINPIT 関西の知財戦略エキスパートより適切なアドバイスを頂き、また度々様子を伺って下さり、大変感謝しております。
 素人には難しい特許のことや、ビジネスにつなげる方法、契約など様々な相談に親身に対応して頂けるので、当社のような悩みをお持ちの企業は、知財総合支援窓口のご利用をお勧めいたします。

窓口担当者から一言

 開発商品に係る知財の権利化、事業化、ライセンス契約そして収益化まで支援でき、窓口担当者として大きな喜びを得ることができました。
 相談者は開発意欲旺盛なアイデアマンで、更なる開発促進と業容拡大を祈念いたします。 (河村 光)

特許及びノウハウ実施許諾契約支援(414.2 KB)

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掲載年月日:2019年12月19日

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