窓口支援事例
LIZER LAB(ライザーラボ)
特許意匠商標

頭外定位イヤーピースの知財化と販売戦略

企業情報

所在地
群馬県太田市
ホームページ URL
https://lizerlab.com/
設立年
2019年
業 種
製造業
従業員数
1人
資本金
-

企業概要

 テレビ番組のイヤホン特集で爆発的に売れているイヤホンの紹介があり、試しに購入してみたところ、頭の中で音が鳴っているような「頭内定位」の問題を感じました。外耳道に装着するイヤーピース部分に問題があることに気がつき、数年にわたり試作を重ねた末、納得できるオリジナルイヤーピースの開発に成功し、LIZER LABを立ち上げました。

自社の強み

 当社が開発したイヤーピースは、既存のイヤホンに取り付けるだけで、音が目の前から聴こえてくるような「頭外定位」を実現することができます。
一番の特徴は、イヤホン取り付け部の付近に、非常に小さな孔を開けた点です。
 さらに、金属製のフェイズプラグを設けることにより、音の反響/遅延/拡散/防振/位相を制御し、ノイズ感を徹底的に排除しています。
 これらの技術について、特許を取得しています(特許第6271795号、特許第6621166号)。

一押し商品

 当社の頭外定位イヤーピース「JIJU」は、オーディオ分野では日本で最高の権威である「VGP」の2020年度開発賞を受賞しました。 JIJUのイヤホン取り付け部の付近の小さな孔から漏れた音が、「耳珠(外耳道の入り口にある出っぱり)」等に反射して再びイヤーピース内部空間に戻る構造により、「頭外定位」を実現しています。 
 なお、この「耳珠」が、製品名「JIJU」の由来です。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 「開発したイヤーピースを知財で守りたい、また、製品化した場合に他社の権利を侵害する可能性がないか調べておきたい」とのご相談で、当窓口を訪問されました。

最初の相談概要

 先行技術の調査方法について支援したところ、開発したイヤーピースについて特許が取れる可能性があるということで、専門家(弁理士)の無料相談を活用しながら、特許出願を支援する運びとなりました。

その後の相談概要

 開発したイヤーピースについて、これまで3件の特許出願を支援させていただきました。また、その特徴的な形状を守るため、専門家(弁理士)の助言を受けながら、関連意匠・部分意匠を含めて戦略的に意匠登録出願を行うとともに、外国出願補助金を活用して米国・欧州・中国にも意匠登録出願を行いました。
 また、事業化にあたり、社名・製品名・ハウスマークの商標登録出願を支援するとともに、試作品の製作やHP作成のための各種補助金の申請について支援しました。
 マーケティングにつきましては、よろず支援拠点と連携してプレスリリースの支援を行いました。新聞やネットニュースでも取り上げられ、発売してわずか数日で大手通販サイトで完売になるなど、好調な滑り出しを切っています。

窓口を活用して変わったところ

 相談者は、もともと大手メーカーに勤務しており、ある程度、知財意識をお持ちでした。窓口支援を続ける中で、模倣するとしたら相手方はどのように設計変更してくるだろうか、相手方が回避できないような強い特許権を取るにはどうしたらいいか、といった視点で、特許や意匠を考えるようになりました。今では、ご自分で手続きできる部分については手続きを行い、弁理士を使うべき部分は弁理士にお任せして、上手に使い分けていらっしゃいます。その後も新しいアイデアを思いつくたび、窓口をご利用していただいています。


企業からのメッセージ

 知財総合支援窓口のアドバイスを受け、知財の必要性、重要性を再認識すると共に、開発したい商品の特性と必要な知財の整合性に重点を置いて権利化を進めることができました。より効果的・効率的な知財に繋がっているものと、担当者さまには感謝しております。引き続きよろしくお願いいたします。

窓口担当者から一言

 相談者は、イヤーピース以外にも、超長時間滞空型の紙飛行機を開発して各地で紙飛行機教室を開催するなど、これまでも様々なアイデアを発信しておられます。
 将来的にはオリジナルイヤホンやヘッドホンの開発を視野に入れていらっしゃるとのことで、今後は知財を活用して、その素晴らしい開発センスを収益に結び付けていただければと思います。
(浅川 陽子)

頭外定位イヤーピースの知財化と販売戦略(332.6 KB)

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掲載年月日:2020年2月28日

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