窓口支援事例
株式会社フィールディックス
特許商標ブランド

特許を活用した知財戦略、商標を活用したブランド戦略

企業情報

所在地
高知県高知市
ホームページ URL
http://fieldex.co.jp/
設立年
2013年
業 種
技術サービス業
従業員数
4人
資本金
300万円

企業概要

 当社は、天然・人工芝生施設およびグラウンド等の排水改善プランナーとそれらへ新技術を活用した新設工事と既設の排水改善の施工及び新工法の開発、またそれらに付随した公園施設管理用機器の開発も行っています。
 『より良いスポーツ・レクリエーション等の施設をより低コストで維持管理することを目標にさらに健康な社会の発展にも貢献する』という経営理念のもと、代表者前職の経験から『①施設を使う人、②管理する人、③低コスト、④環境、⑤植物の気持ち』の5つのキーワードを元に「最善のグラウンドコンディションを創る」ことを目標に様々な技術とノウハウを新たに開発、ご提供しております。

自社の強み

 高度・多様化するお客様のニーズに的確にお応えするため、既存の技術を学び、さらにその技術が本当に今の時代に合っているか?問題点を掘り起こし、その上で社員一人ひとりが夢を持ち、夢を育み、夢に挑戦出来るような職場環境づくりを大切にしてまいります。人に優しく、安全でより環境にも配慮し、低コストな施設づくりを目指し、お客様の立場で仕事を見つめ、期待に応える集団でありたいと思っています。また、「企業も一市民として社会の発展に貢献することが自社の発展にもつながる」この理念のもと、事業と企業市民活動の両面から社会の発展に積極的に貢献する企業でありたいと思っております。

一押し商品

 多くの芝生の専門書に『我が国の芝生の生育不良の大半が排水不良が原因とある』その芝生地の排水不良を農業の技術をヒントにし、メンテナンスをすることによって排水を保ち、芝生を半永久的に改修しない技術『副側溝工法』を開発しました。従来は自然地下排水、若しくは透水管による排水方法がとられていましたが、本新工法ではフラッシングコア(中空濾過構造体)を脱着メンテナンスができます。このことにより永続的な良質の芝生を維持することが可能です。フラッシングコアは副側溝工法の核(コア)となる製品です。(株)フィールディックスのオリジナル設計・販売となっています。中空メッシュ構造で、目詰まりのメンテナンスも簡単、取り出して洗浄するだけ!

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社では、芝生地の排水不良を改善し芝生を綺麗に保ち半永久的に改修しない技術『副側溝工法』を開発し特許出願をしていたのですが、「比較対象などがない全くの新しい技術である」「入札実績などがない規模の小さい企業である」ことなどの理由から、公園などを管理している自治体で採用いただけないという問題があり、出願中の特許の活用について理解したいとの相談に来られました。

最初の相談概要

 同社は、すでに施工方法と当該施工に使用する器具(フラッシングコア)については特許出願済であり、専門家(弁理士)にアドバイスをいただきながら、公園やグランドなどの補修を行っている入札を経験している業者に出願中の権利をライセンスし実績を作ること、大規模な施設での成功事例や長期的な動向について資料を作成する、など出願中の特許の活用方法について支援をいたしました。

その後の相談概要

 同社は、特許出願に合わせて、ブランド戦略の重要性と商標の果たす役割などについても理解を深めてもらいました。商品名の権利化も有効・効果的であるとの説明も行い、商標登録出願の支援も行いました。特許出願(第5502138号、第5827936号)及び商標登録出願(第5719159号)はどちらも登録を受けることができました。

窓口を活用して変わったところ

 産業財産権制度の基礎から、特許を活用した知財戦略、商標を活用したブランド戦略などの理解度も高められ、知財の取り組み方が大きく変わられたようです。また、知財に関するセミナーなどにも積極的に参加されて知識・見識も高められています。その結果として、平成27年度四国地方発明表彰高知県発明協会会長賞、第24回四国産業技術大賞優秀技術功績賞を受賞するなど、技術や知財活動が認められています。また、自身の体験から県内企業にも知財の重要性を伝えられています。


企業からのメッセージ

 前職の経験から特許での保護の重要性について理解していたのですが、出願し権利化するだけでなく活用を含めた知財活動の重要性などについて学ぶことができました。特許以外の産業財産権の役割(商標の重要性など)などについても支援していただきました。出願支援に留まらず、事業に欠かせない特許を活用した知財戦略、商標を活用したブランド戦略などについて専門家などからもアドバイス受けることができました。これらの支援で得られた知識を他の県内企業にも伝えたいと思います。

窓口担当者から一言

同社の代表は、長年培ってきた高い技術や経験に特許権や商標権での権利化が相まって、県内にとどまらず全国からこの技術を採用したいとの依頼がくるまでに至っています。同社のますますのご活躍を期待します。 (畠山 佳子)

特許を活用した知財戦略、商標を活用したブランド戦略(584.1 KB)

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掲載年月日:2020年3月25日

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