窓口支援事例
安原環境テクノロジー株式会社
特許商標海外展開

重力式酸素溶解器の権利化支援

企業情報

所在地
山口県柳井市
ホームページ URL
https://www4.hp-ez.com/hp/yasu-bio/
設立年
1968年
業 種
環境事業
従業員数
2人
資本金
2,500万円

企業紹介

 当社は、環境保全関連製品、商材の開発と販売事業を行っています。自然の滝壺の水が酸素を豊富に含んでいることをヒントにした「重力式酸素溶解技術」を実施した重力式酸素溶解装置(DO-MAX Falls)を商品化しました。動力に必要なエネルギーを極小化し、設備もコンパクトにしたことから、養殖場や廃水処理施設の酸素供給装置として、国内外で急速に需要が高まっています。

相談のきっかけ

 同社は、開発当初から新技術の知的財産保護の重要性を認識され、特許等の出願や出願に係る公的な支援制度・機関が知りたいとのことで、知財総合支援窓口にお越しになりました。

支援概要

 国内外で権利化を目指すことについて、国内外の出願制度等を紹介し、国内出願に当たっては県の出願助成制度、外国出願に当たっては特許庁の外国出願助成制度の活用を案内しました。
 更に、装置名称「DO-MAXfalls」「Sludgeeta」の国内商標登録や、外国商標調査と外国商標出願助成制度の活用も案内しました。開発や販売実績が伴ってきたことから、令和2年度の地方発明表彰にも推薦し、文部科学大臣賞受賞が決まりました。また、令和元年度山口県産業技術振興奨励賞も受賞しております。

支援成果

 国内での特許(第5936168号、第6281927号)、商標登録(第5961957号)をはじめ、海外(シンガポール、インド、ベトナム、タイ)への商標登録出願ができました。知的財産と宣伝活動、実証実績が実を結び、2019年後半以降、国内外からの問い合わせが増えています。

企業コメント

 当該装置の開発に着手した当初から、技術の権利化に関わるアドバイス、助成事業の活用支援など、権利化への総合的な支援をいただきました。結果、技術開発から権利化、そして製品化に至る作業をスムーズに行うことができました。

窓口担当者コメント

 斬新な発想と技術力で、コンパクトで高効率な水中酸素溶解装置の製品化を達成しました。知的財産への取り組みも積極的であることから、窓口支援にも力が入りました。
これから、国内のみでなく海外での販売が伸びていくことを期待しています。
(小柳 正)

重力式酸素溶解器の権利化支援(580.5 KB)

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掲載年月日:2020年10月14日

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