当社はクレーンリース・鉄板リース・建設資材運搬・プラント組立等を主事業として、新潟県長岡市の中越地区を中心に営業し、作業現場の環境対策にも取り組んでまいりました。その流れの中で開始した特殊高圧洗浄事業を応用させ、地元長岡発祥の消雪パイプ洗浄事業を開始しました。地元メディアにも取り上げられ、株式会社山高建設 環境事業部として、本業であるクレーンリース事業と同様に県内各地にて施工させていただいております。
同社は、2018年に新潟県の経営革新計画認定企業として承認された「重曹を用いた特殊高圧洗浄業務」を応用した「消雪パイプ温水高圧洗浄サービス」を提供するに際し、サービス名の検討を行っている中で、よろず支援拠点に相談したところ、知財総合支援窓口を紹介されたことがきっかけです。
「消雪パイプ温水高圧洗浄技術」の名称「リバーサルクリーニング」の商標登録出願支援を行うとともに、当該技術について新潟県の「Made in新潟(新技術普及・活用制度)」の申請について、新潟県工業技術総合研究所と連携した支援を行いました。更に当該技術の権利化について専門家を活用した支援を行った結果、特許としての可能性を見出すことができました。また当該技術を普及させるため、よろず支援拠点との連携支援を実施いたしました。
「Made in 新潟」の認定登録、商標権、特許権の取得、またSNSを利用した広告宣伝並びに加盟店募集の方法などにおいては、知財総合支援窓口の支援が非常の参考になりました。今後、更に多くの方々に活用していただける技術として発展させるためにも、知財総合支援窓口を活用していきたいと思います。
消雪パイプは長岡市が発祥の地であり、メンテナンスも長岡発祥としたいという、社長の強い思いから生まれた技術です。当該技術の活用は、地域社会への貢献に寄与する取り組みであると思います。様々な面でご支援させていただけたことを光栄に思います。
(伊藤 里子)
消雪パイプのメンテナンス技術による新たな市場への挑戦(570.4 KB)
掲載年月日:2020年10月23日