窓口支援事例
株式会社今井酒造店
商標ブランド

100年の夢(日本酒ブランドの保護)

企業情報

所在地
長野県長野市
ホームページ URL
https://www.wakamidori.com/
設立年
元禄4年(創業)
業 種
製造業
従業員数
10人
資本金
1,000万円

企業紹介

 当社は、江戸時代初期創業であって「地酒王国信州」においても老舗の酒蔵です。「理想を高く、進取の気持ちを持ち、若さを忘れずに」が代表的な銘柄「若緑」の由来であり、丹精を込めた酒造りに徹し、お客様から喜ばれる伝統の酒造りを守り続けています。

相談のきっかけ

 代表銘柄「若緑」が、1900年代初頭に県外他社によって商標登録され、以来、複数代に渡って自社商標登録の挑戦や登録蔵元との交渉を試みましたが良い結果が得られず、不安な日々が続いていたとのことです。そのようなときに、長野県内酒蔵の調査を行うことで、他社登録があり商標上問題があることを把握したため、課題と対策を勧めたところ、対策検討の相談を受けることになりました。

支援概要

 対象となる他社の商標登録の更新時期が近いことを確認すると共に、当該企業の商品群を調べると使用していない可能性が高いことが確認されました。そこで、商標戦略としてウオッチングを継続し、更新手続が行われていないこと、さらに、復活時期の経過を待って、早急に商標出願を行い、合わせて早期審査請求の手続をすすめ、約2か月で登録査定を得ることができました。
 また、今後のために商標の登録後管理方法や、新商品命名時の注意事項や商標管理やマーケットにおけるブランド戦略についても指導を行いました。

支援成果

 100年来の不安が解消され、安心して代表的な銘柄を使用できるようになりました。
また、商標の重要性と自社で管理可能なことを認識するようになりました。
今回の活動は、長野県の酒造組合でも注目し、知財総合支援窓口の存在や活動内容を
組合内で周知を図る予定とのことです。ブランド戦略により販売戦略も変わり、主要商品の広告の拡大と、販売の増加が期待されます。

企業コメント

 歴代に渡って対応を試みましたが進展はありませんでした。この度、短期間で最高の方法で解決していただき感謝しています。今回の成果を活かして今まで以上に自社の発展に努めると共に、同業他社にも商標保護の重要性を勧め、ひいては酒造業界の発展に繋げて行きたいと考えています。

窓口担当者コメント

 長野県の主要地場産業の一つである日本酒蔵元の情報を調査し周知活動を行っていた中で、課題を抽出し、支援活動に結び付けることができました。これからも相談者目線に立った支援を心掛けたいと思います。 (久保 順一)

100年の夢(日本酒ブランドの保護)(561.9 KB)

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掲載年月日:2020年11月30日

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