窓口支援事例
知財経営の定着による四国発オンリーワン企業を目指して
企業情報
- 所在地
- 香川県仲多度郡多度津町
- ホームページ URL
- http://www.chemifelt.jp/
- 設立年
- 1959年
- 業 種
- ゴム製品製造業
- 従業員数
- 4人
- 資本金
- 1,000万円
企業紹介
当社は瀬戸大橋を臨む香川県多度津町にある会社です。1959年(昭和34年)の創立以来、素材メーカーとしてオリジナリティの高いゴム複合素材を提案してまいりました。家電関連部材をはじめ、自動車、アパレル、介護製品と、さまざまな分野で御愛顧いただいております。今後も複合技術を活かし、特に、石油外資源を有効活用し、新素材を開発し、地球環境にやさしいゴム会社をめざしております。
相談のきっかけ
社名でもある「ケミフェルト」は、天然ゴムを練ったものに特殊なフェルト繊維を混ぜ合わせた素材であり、この素材を活かした種々の商品をOEMで生産してきました。下請けの仕事だけでは、新しい仕事に結びつかないという状況を打開するため何か新しいことを模索していた同社社長が思いついた商品「グラフィックインソール(靴のインソール)」の知的財産権の保護について相談がありました。
支援概要
デザイン性の高い製品を流行発信地であるパリで発表し、日本に凱旋帰国させるという、ジェトロ香川のアドバイザーからの戦略的なアドバイスを受け、世界初のお披露目の場として、2012年のメゾン・エ・オブジェ(開催地パリ)に出展しました。その際に開発商品「グラフィックインソール」のブランド名「SOKO」(商標登録第6073828号)について、日本国だけではなく、ヨーロッパ商標を出願し、ブランドとして確立させる支援を行いました。日本国では模倣品排除のため意匠権取得の支援も実施しました。
支援成果
開発商品「グラフィックインソール」は国内未発売商品を探していた日本の大手雑貨小売業から発注を受け、その後リピートオーダーも受けています。この成果を踏まえ、新しい文房具ブランド「CORCHO CORCHO」(商標登録第5758159号)の立ち上げにおいても、同様の知財戦略を打ち立てた上で実施し、アメリカの見本市に出展し、凱旋帰国後、東京の代官山の大手書店に商品を納品しております。
企業コメント
「自社素材を軸に、ニッチマーケットを攻める」既存の販路にとどまらず、自社素材を新分野に提案したいという思いがあり、狙うのは世界のアッパー・ミドル層です。知財を有効に活用してオンリーワン企業を目指したいと考えています。新たな機能性素材として「オリーブコルクR」(商標登録第6342133号)を開発しました。オリーブの持つ消臭・抗菌効果を活用した商品で、知財を有効に活用して商品化を進めていきます。
窓口担当者コメント
知財の意識が高く、戦略上の理由があるとはいえ外国での権利化も惜しまない姿勢を高く評価しています。今後も、知財の活用についての支援を継続していきたいと思います。
(辰野 勇)
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掲載年月日:2021年2月17日