窓口支援事例
栗原ねぎ
商標ブランド海外展開

農産物のブランド化及び海外展開支援

企業情報

所在地
長崎県雲仙市
ホームページ URL
https://www.kuriharanegi.com/
設立年
2004年
業 種
農林水産業
従業員数
13人
資本金

企業紹介

 当社は「おいしいねぎを作りたい」という思いから、雲仙岳山麓の通気性・透水性の高い高地7haの畑を耕畜連携・資源の地域内循環による環境保全に取組んでいます。また、地域でもいち早くねぎ掘取機を導入して省力化に取組み、緑肥栽培との組合せによる土作りを考慮した合理的な周年栽培体系を構築し、良質で安定的なねぎの生産を実現しています。2017年に有機農業部門にて九州農政局局長賞を受賞しました。

相談のきっかけ

 ねぎの生産に特化し外国人研修生の就労を進めながら生産増を目指されていましたが、さらなる売上げアップのためには、「栗原ねぎ」のブランド化のため権利化できないものかと考え、知財総合支援窓口へ相談されました。名前とねぎの組み合わせが、はたして商標登録可能か等が課題でした。

支援概要

 ブランド化のための商標出願支援に始まり、ブランド戦略の一つとしてよろず支援拠点と連携して雲仙市ブランド認定のための支援を行いました。同社は国内需要のみでは売上げアップに限界があると判断し海外展開のための課題整理についてジェトロと連携支援を行いました。ねぎの輸出可能な国への商標登録について専門家(弁理士)を利用し外国出願支援(シンガポール、香港)を行いました。販路開拓についてもよろず連携支援を行い、フードエキスポ九州への出展によるバイヤーの開拓に至りました(商標登録第 6216963号、第6704570号)。

支援成果

 同社は、よろず支援拠点及び専門家(弁理士)との幾度の連携支援を踏まえて商標登録が完了し長崎県雲仙市ブランドにも認定されました。輸出先の検討についてはジェトロと連携し、商標の外国出願については専門家(弁理士)を交え権利化の可能性について検討した結果、シンガポール、香港の商標登録が完了しました。ブランド力及び売上げが向上し、雇用を増やすことができました。

企業コメント

 INPIT知財総合支援窓口を利用することで、多数の専門家及び支援機関へ相談することができることを改めて知りました。新たに集出荷工場の建設も終え、さらなる売上げアップのための基盤整備ができ上ったところです。国内、海外展開に伴うブランド化について益々期待が高まっているところです。

窓口担当者コメント

 美味しい白ねぎのブランド化、海外展開にとどまらず、農福JAS認定、冷凍加工食品開発にも積極的にチャレンジしようとされています。今後も知財面の権利化やブランド戦略に関して支援していきたいと思います。 (水野 優)

農産物のブランド化及び海外展開支援(762.4 KB)

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掲載年月日:2021年3月15日

更新年月日:2023年8月28日

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