窓口支援事例
株式会社相馬
特許意匠商標

知的財産を活用した事業戦略支援

企業情報

所在地
東京都江東区
ホームページ URL
http://www.souma-paper.co.jp/
設立年
1964年
業 種
卸・小売業
従業員数
12人
資本金
2,000万円

企業紹介

 当社は、紙卸業を主に営んでいます。時代の要求を敏感に捉え、拡がるニーズに対応し、グローバルな市場のための“便利”を目標に日々努力しております。

相談のきっかけ

 第31回国際文具・紙製品展(ISOT)へ「紙ねんど手作りキット」を出展されるにあたり、商標登録に関するご相談を受けました。同社は、上記展示会において第29回日本文具大賞2020の機能部門グランプリを受賞され、今後、大きく事業展開する可能性があることから、知的財産の保護及びビジネスモデルについてのご相談がありました。

支援概要

 新商品に関するアイデア及びパッケージデザインは知的財産の保護対象となりえること、出展により公知となっても新規性喪失の例外規定が適用できることなどを説明し、商標権に加えて、特許権及び意匠権の取得についてのアドバイスを行いました。さらに、知的財産の保護に関しては社内の知財活動の意識向上の必要性、職務発明規程の整備、知的財産権の帰属の明確化、正しい契約知識の理解、ビジネス展開を意識した多面的な知的財産の保護の進め方などについて専門家(弁理士)を交えた支援を行いました。

支援成果

 事業展開を行っていく上では、知財戦略を立て実行する必要があることを経営層にご理解いただくことができました。「紙ねんど手作りキット」に関しては知的財産による保護を積極的に実施することで(特許出願1件、意匠登録出願1件、商標登録出願3件)、安心して展示会に出展することができ、販売拡大につながっています。また、職務発明規程の整備、著作権譲渡契約などの知的財産権に係る契約の締結等、社内の知的財産に関する意識の向上につながっています。

企業コメント

 今回の新規事業の立ち上げにあたり、様々な面、特に知財関係は重要な課題でありました。新ブランドの商標登録、デザインの著作権、意匠登録等丁寧に教えていただきました。また、相談していくうちに自分たちの商品が改めて良い商品だと気づき、社員教育にも一役買ったとも思いました。

窓口担当者コメント

 同社は、SDGsを取り込んだ事業の継続的な発展に向けて、知的財産を有効に活用した経営・事業戦略を目標とされています。すでに経営・事業戦略における知財戦略の重要性を理解していただいており、地元金融機関の支援もあることから、今後は知財戦略の構築・実行に向けて進まれると思います。引き続き、必要に応じたご支援をしたいと考えています。 (兼子 宏子)

知的財産を活用した事業戦略支援(614.1 KB)

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掲載年月日:2021年4月20日

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