窓口支援事例
「大谷焼」徳島県11年ぶり地域団体商標登録へ
企業情報
- 所在地
- 徳島県鳴門市
- ホームページ URL
- https://r.goope.jp/tsci1900
- 設立年
- 1960年
- 業 種
- その他(商工会)
- 従業員数
- 148(社・人)
- 資本金
- -
企業紹介
江戸時代後期、安永9年(1780年)に、豊後の国(大分県)の焼き物細工師・文右衛門が、大谷村において、蟹ヶ谷の赤土で作ったのが大谷焼の起源と伝えられています。大物陶器とそれを焼く登り窯は有名で、日本一と評されています。近年は民芸調の雑器をはじめ、オリジナリティーあふれる芸術品まで、暮らしの中に息づいてきた素朴な暖かさを大切にした意欲的な作品が次々と生まれています。
相談のきっかけ
大谷焼陶業協会(6社)の定例会にて、類似する商標(出願)についての懸念が議題として取り上げられ、大麻町商工会の経営指導員を通じてその対応等の相談をいただきました。
支援概要
他者出願対応を検討するなかで、伝統的工芸品でもある「大谷焼」の名称保護の重要性を認識され、地域団体商標登録出願の検討から始まり、出願・中間対応を経て、2020年12月24日に登録することができました。中間対応では、伝統的工芸品に指定されていることが周知性の証明でも役に立ち、改めて大谷焼の伝統を感じることができました。
支援成果
今回の登録は、徳島県内では実に11年ぶりの地域団体商標登録となりました。登録を契機に、地域団体商標登録を活用したブランド力向上の第1弾として、大谷焼史上初となる6窯元の作品がセットになった登録記念商品の発売が決定しました(2021年上半期を予定)。今後も地域団体商標登録を活用したブランドアピール策を検討・展開していく予定です。
企業コメント
平成15年の伝統的工芸品(経済産業大臣指定)の指定に引き続いて、地域団体商標登録の認定もいただきました。当初は、出願するかどうか迷っていたのですが、関係機関の支援もあり、無事登録できました。今後は登録をきっかけとして、「大谷焼」の知名度向上をさらに図っていきたいと思います。
窓口担当者コメント
6つの窯元が大谷焼の伝統を守りつつ切磋琢磨する中で、日々新しい焼物が作り出されています。すべての窯を巡るも良し、作陶体験をするも良し、是非鳴門市大麻町大谷地区へ足を運んで実際の陶器や窯を見ていただければと思います。
(青木 幸司)
「大谷焼」徳島県11年ぶり地域団体商標登録へ(604.1 KB)
このページを印刷する
掲載年月日:2021年6月 4日