窓口支援事例
警告対策が知財経営の契機に。外国出願で海外展開の礎を構築!
企業情報
- 所在地
- 山形県鶴岡市
- ホームページ URL
- https://hayashiwax.jp/
- 設立年
- 2008年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 3人
- 資本金
- -
企業紹介
当社は2005年頃からスキーワックスの開発をはじめ、「ハヤシワックス」を開業しました。当社は、サポートレーサーの情報を元に日々研究を重ね、滑走性能を追求。ワックス造りには一切の妥協を許しません。現在、全国のプロショップやスポーツショップ等を取引先とし、イタリア・アメリカ・台湾・中国で当社製品を販売。国内外のオリンピック・ワールドカップ選手をサポートしております。
相談のきっかけ
同社が開発したスキーワックスについて警告書が届き、INPIT山形県知財総合支援窓口へ相談に来られたのがきっかけです。
支援概要
まずは、専門家(黒沼 吉行弁理士)を活用し、警告された内容に同社の製品が抵触するかどうかを分析しました。その結果、警告書の内容には抵触しない可能性が高いとアドバイスを受けました。
さらに、将来的な事業の広がりを見据え、自社のスキーワックス製品のノウハウを開示せずに権利化することをアドバイスし、国内特許出願を行いました。同社は海外にも特許出願したい意向があり、公益財団法人山形県企業振興公社の助言を踏まえてPCT出願及び外国出願補助金の活用をし、スキー競技の成長性の観点から、中国を主戦場と決定。中国大連市にて製造を開始しました。
支援成果
警告を受けたことを契機として、経営に知財を積極的に取り入れるようになり、同社は無事国内特許(特許第6537682号)を取得されました。中国でも特許出願を完了し、大連市での製造を開始し、着実に販売数を増やしております。現在は、環境への影響懸念によるスキーワックスへの化学物質使用禁止の流れに合わせて、植物由来の油脂開発を手がけられています。
企業コメント
知財総合支援窓口を利用し、当初の目的だった国際出願まで行うことができました。中国内での製造・販売を進める中で国際特許取得は類似品との差別化や商品イメージの向上に大きく役立ち、無開拓の中国内で販路拡大の後押しとなり、今後も研究開発と知財支援窓口の活用を積極的に考えています。
窓口担当者コメント
代表の林真子さんは、主婦をしながら起業しており、非常に研究熱心な方です。先見性も持っておられ、SDGsの考え方も積極的に取り入れ、持続可能な経営を実践されております。
(髙橋 正知)
警告対策が知財経営の契機に。外国出願で海外展開の礎を構築!(119.1 KB)
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掲載年月日:2021年12月 6日