窓口支援事例
株式会社能水商店
商標ブランド契約・法務

高校のキャリア教育を地域振興に!水産加工物等の事業拡大支援

企業情報

所在地
新潟県糸魚川市
ホームページ URL
https://www.nousui-shop.com/?tid=2&mode=f6
設立年
2018年
業 種
製造業
従業員数
8人
資本金
300万円

企業紹介

 当社は、近隣河川に回帰するサケの有効利用と新潟県立海洋高等学校の職業教育を支援するために設立されました。同校の学習活動が地域振興に結びつく仕組み「糸魚川版デュアルシステム」の運用により、当社における企業実習を通じて、高校生がその後の職業生活を前向きに生きるマインドを育む機会を提供しながら、水産業の発展と地域の活況創出に貢献しています。

相談のきっかけ

 「糸魚川市水産資源活用産学官連携事業」として、海洋高等学校の生徒が開発し、ネーミングを考案した鮭魚醤「最後の一滴」に関する知財取得の検討段階において、同市の担当者からINPIT新潟県知財総合支援窓口に連携依頼があったことから、支援がスタートしました。

支援概要

 鮭魚醤の名称「最後の一滴」等の商標登録に向けた支援(商標登録第5773420号、5877665号)を皮切りに、魚醤の認知度アップによる売上拡大・販路開拓に向け、レシピブックの制作等についてブランド専門家(大友学氏)を活用するほか、ラベルデザインやボトル形状の改良は新潟県よろず支援拠点(竹谷知江子氏)と連携して支援を行いました。支援を進めていく中で他社による商標権侵害が浮上し、その解決に向け専門家(菊池弘之弁護士)を活用した結果、他社の使用を阻止することができました。その後新たな事業として道の駅への出店が決まり、店舗イメージづくりについて再び同よろず支援拠点と連携支援を行っています。

支援成果

 統一感のあるラベルデザインへの改良により、百貨店等のギフトの需要が高まり、販路と売上の拡大を図ることができました。また「最後の一滴」を使用した「鮭のほぐし身」などの水産加工品が地元スーパーで製造・販売され、BtoCのみならずBtoBマーケティングにも成功しました。

企業コメント

 地方創生の時代において、専門高校の教育活動が人材育成に止まらず地域振興にも結びつくという新しい価値の創出に向けて、開発商品のマーケティングに試行錯誤してきました。常に手探りの事業展開のなか、知財総合支援窓口はワンストップで様々な課題を解決に導いていただき大変感謝しております。

窓口担当者コメント

 同社社長は海洋高等学校の教諭として生徒と共に鮭魚醤の開発に携わっておられましたが、水産業の発展と高校生の職業教育支援のため教員を退職し同社を設立されました。様々な事業に挑戦され地域貢献の志が高く、海外展開も検討され今後も益々の発展が期待できそうです。 (伊藤 里子)

高校のキャリア教育を地域振興に!水産加工物等の事業拡大支援(118.2 KB)

このページを印刷する

掲載年月日:2022年2月 3日

トップに戻る
  • 特許庁
  • 経済産業省
  • 独立行政法人
  • 知的財産相談・支援ポータルサイト
  • よろず支援拠点