室町時代の和服から着想を得た、楽に当たり前に着られる衣服としての着物を開発。裾がはだけやすいという着物の欠点を和裁の立場から解決し、あぐらや立て膝でも裾がはだけない着物の設計図を完成させました。従来通りの材料・縫製設備で製造可能なため量産も容易であり、価格・実用性共に現代生活のニーズに合った着物を生産。日常的に身に纏うことの出来る着物として販売活動を行っています。
日本の民族衣装・着物は特別なもの、日常とは離れたものという認識になっていますが、インドのサリーのように誰もが日常的に着られる普段着の和服の普及を考えています。和服の欠点を改善した裾のはだけない着物の特許、室町形着物の商標を権利化でき、販路の方向性が見えるようになりました。
室町期の装いを参考に、利便性と実用性を兼ね備え、時代のニーズに合った普段着としての和服を普及したいと相談に来られました。「室町型着物」の商標権が得られたことで、理想に叶った普段着の普及が進むと期待されます。今後を楽しみにしています。
(中里 兼次)
普段着としての着物へ、裾のはだけない着物の開発とブランド支援(256.7 KB)
掲載年月日:2022年4月15日