窓口支援事例
株式会社エリオス
特許

他業界へ自社技術を活用!自社開発装置の権利化による新事業の展開

企業情報

所在地
宮城県柴田郡川崎町
ホームページ URL
http://www.eriosu.com/index.html
設立年
1970年
業 種
製造業
従業員数
38人
資本金
1,000万円

企業紹介

 当社は、蔵王連峰に近く、国営みちのく杜の湖畔公園、青根温泉などの観光・保養施設を擁する川崎町で、プラスチックの成形メ-カ-として、第一歩を踏み出し、事業拡大を目的に、成形工程の自動化で培った設計技術を応用した装置の開発に取り組んでいます。その成果として製品化した「容器供給装置」について、特許第6150234 号を権利化し、さらなる自社製品の展開を図っています。

相談のきっかけ

 「容器供給装置」は食品などの包装の省力化に関わるもので、当該装置を導入した企業からの改良や用途拡大などの要求へ対応した結果、新規に「麺取り装置」を開発しました。同社は、自社製品として展開するには権利化が必要であると判断し、INPIT 宮城県知財総合支援窓口に相談しました。

支援概要

 窓口の助言に基づいて同社が行った先行技術調査の結果によると、本装置は特許としての要件を備えているようでした。また、同社が作成した出願用の書類についても助言し、同社は無事特許出願をされました。
 その後、特許庁から拒絶理由通知が送達されてしまいましたが、同社の担当者は、窓口の助言により審査官との面接審査を受け、拒絶理由で指摘された事項について審査官に説明しました。

支援成果

 面接審査における審査官からの示唆を受けて、同社は意見書と手続補正書を提出した結果、「麺取り装置」は無事に登録されました(特許第6667776号)。本装置は需要者から高い評価を受け、これまでに数千万円の売り上げがあるほか、今後の受注も期待されます。同社では創業当初のプラスチック成形に加えて、省力化機械装置事業も経営のもう一つの柱として育ちつつあります。

企業コメント

 窓口の支援により、当社として2 件目の特許出願が登録となり、自社製品の販売に向けた競争力強化に弾みがつきました。現在は製品の主な販路が、食品業界ですが、今後は、他の業界にも展開可能な開発に取り組み、社業を支え得るもう一つの柱を構築すべく、日々研鑽を続けています。

窓口担当者コメント

 他業界への参入に、自社技術を活用した事例です。今後も同様の成果が得られることを期待しています。成果を得るためには出願支援のみならず、知的財産に関する社内の体制構築や、営業秘密保持の体制整備も必要になると考えられますので、ご相談ください。 (片平 忠夫)

他業界へ自社技術を活用!自社開発装置の権利化による新事業の展開(125.3 KB)

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掲載年月日:2022年10月 5日

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