窓口支援事例
業界初の「紙管の縦に溝を切る縦割紙管」の知財戦略
企業情報
- 所在地
- 大阪府八尾市
- ホームページ URL
- https://sankyo-marutsutsu.co.jp/
- 設立年
- 1971年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 13人
- 資本金
- 1,000万円
企業紹介
当社は、昭和46年に創業して以来、紙管製品の中でも、最高の技術と品質を要求されるシーリング材用カートリッジ容器をメイン製品として製造する八尾市の紙管製造・加工メーカーです。業務用資材としての捲取用紙管・リールボビン・シーリング材カートリッジ及びポスター発送用など各種紙管・製品を製造しています。
相談のきっかけ
同社を初めて訪問した際、紙管に切り込みを入れることで紙管の間に布やアクリル板などを挟み、家具やパーテーションなどに利用できる、業界初の「紙管の縦に溝を切る縦割紙管」の新商品を開発されており、縦割紙管の模倣を防止するにはどうすればよいかの相談がありました。
支援概要
紙管に形成されたスリットを通して板体の端部が紙管に挿入されることにより、板体が紙管に支持される構造の枠体について、先行特許調査を支援するとともに、特許専門家(福本弁理士)を派遣して特許出願を支援しました。また、意匠専門家(角谷デザイナー)を派遣して、スリット付き紙管を用いたボトルラックの意匠出願と2022年度グッドデザイン賞への申請について支援しました。
支援成果
縦割紙管の特許2件(特許第7038454号・第7133181号)を取得し、スリット付き紙管を用いたボトルラックの意匠出願を行いました。また、2022年度グッドデザイン賞の一次審査に合格しています。この特許発明の主力製品「丸筒紙管」を使ったオリジナル家具「ラブ紙管」を自社サイト「恋する紙管(商標登録第6611925号)」にて2022年3月6日から販売しています。
企業コメント
INPIT大阪府知財総合支援窓口には、特許専門家、意匠専門家に、紙管の試作品を見て頂き、丁寧に知財出願を支援して頂きました。「丸筒紙管」を使ったオリジナル家具「ラブ紙管」を知的財産権で守ることができました。今後とも同窓口を活用したいと考えています。
窓口担当者コメント
同社は2019年より「紙管で社会に貢献する」をテーマに、コロナウィルス感染症の感染拡大などの社会問題に真摯に向き合っておられます。今回、環境に優しい「紙管」の知財出願を支援させて頂き嬉しく思います。引き続き、知財出願を支援させて頂きます。
(大野 健造)
業界初の「紙管の縦に溝を切る縦割紙管」の知財戦略(131.2 KB)
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掲載年月日:2022年10月 7日