窓口支援事例
合同会社ねっか
特許商標海外展開

吟醸香の高い日本酒の海外ブランド化推進

企業情報

所在地
福島県南会津郡只見町
ホームページ URL
https://nekka.jp/
設立年
2016年
業 種
製造業
従業員数
7人
資本金
360万円

企業紹介

 弊社は、自然豊かな小さな町の日本一小さな蒸留所で、吟醸香が高くフルーティな米焼酎”ねっか”を製造しており、国際的な鑑評会等で数多くの受賞歴があります。
 東京ドーム約15個分の広さの圃場(ほじょう)で酒米も自家栽培し、産地原料にも拘っております。

相談のきっかけ

 輸出する日本酒にも吟醸香(ぎんじょうこう)が高く、現地到着後も劣化の少ない製法を研究される中で、製法を保護する方法について公設試から紹介により、INPIT福島県知財総合支援窓口に相談がありました。併せて、商品の名称の保護方法についても相談があったことから支援が始まりました。

支援概要

 日本酒製法の特許権取得については、福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターによる、酵母の選択や配合比率等の専門的な知識と技術支援を受けると共に、派遣専門家(弁理士)を活用した支援を実施しました(特許第7128561号)。
 経営者の想いが込められた「雪龍」及び「流觴」(りゅうしょう)の名称については、国内商標権取得の支援を実施し、今後は国際登録を目指します(登録第6489901号、登録第6522661号)。

支援成果

 海外向け商品の焼酎群の中に日本酒が加わることで、商品ラインナップへの名称の保護と、顧客を引き付ける香と味のバランスへの製法の保護など、海外におけるブランド化への一助と販売増に対して、限られた時間の中で知財活用への貢献を果たすことにつながりました。
 2021年醸造した日本酒1,500本は、全て香港への輸出が完了しています。

企業コメント

 海外顧客から日本酒供給の要望を受け、輸出限定の日本酒製造免許の取組から始め、製法や名称の登録と日本酒の輸出まで、様々な企業や機関の支援を受けて成し得ることができ、今後更に飛躍していくための足掛かりを築くことにつながりました。応援いただいた皆様への感謝の気持ちが絶えません。

窓口担当者コメント

 今後、商標の国際登録に向けた支援を継続する予定です。
 日本の原風景が残る、美しい自然環境に囲まれた中で醸造され、吟醸香に拘った“ねっか”は、香りと味に翻弄されます。是非ご賞味いただければ幸いです。
(桐生 正人)

吟醸香の高い日本酒の海外ブランド化推進(128.3 KB)

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掲載年月日:2022年11月16日

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