窓口支援事例
ラディアスリー株式会社
意匠海外展開著作権

日本と欧州でボードゲームの模倣防止支援

企業情報

所在地
千葉県市川市
ホームページ URL
https://www.radiuthree.co.jp
設立年
2015年
業 種
その他サービス業
従業員数
8人
資本金
500万円

企業紹介

 当社は、ゲームソフト開発、ソフトウェア開発支援、3Dデータ制作、サウンド制作、楽曲著作権の利用開発/管理を事業としております。ボードゲーム「FILLIT」を2018年11月にリリースしたところ、ゲームマーケット大賞2019 優秀賞を受賞しました。

相談のきっかけ

 2019年6月、日本で商標出願している「FILLIT」の外国出願をどのようにしたら良いか、また、ゲームのルールは特許にならないと聞いているが知的財産権の保護はどうしたら良いか、についてINPIT千葉県知財総合支援窓口に相談がありました。

支援概要

 10月にドイツのゲーム展示会で展示の予定とのことでしたので、「FILLIT」についてドイツや欧州の第三者の登録商標を確認し、また、ゲームの説明書に著作権表示をすることを提案しました。
 次に、2019年8月に本意匠と関連意匠を新規性喪失の例外規定を適用して日本に出願し、それらを優先権主張して9月に欧州を指定国にして国際出願したところ、翌年3月に登録公報が発行されました(DM/203 839)。日本の意匠出願は翌年3月に拒絶査定となったので、本意匠についてのみ審判請求したところ、意匠登録第1672205号として翌年10月に登録となりました。国際出願と審判請求は、永芳太郎弁理士に代理して頂きました。さらに、ゲーム用音楽の提供(作曲及び原盤作成)の契約書については専門家(南部朋子弁護士、片山史英弁護士)を活用し支援しました。

支援成果

 令和元年の意匠法改正が2020年4月に施行され、本意匠が同年10月に登録となったので、同年12月に関連意匠を出願したところ、関連意匠が意匠登録第1702479号として翌年11月に登録となりました。これにより、日本と欧州でボードゲーム「FILLIT」を意匠で模倣防止ができました。

企業コメント

 意匠登録の手順、拒絶査定への対応、欧州を指定国とした国際出願、多岐に渡りアドバイスを頂戴いたしました。親切な対応に大変感謝しております。ありがとうございました。

窓口担当者コメント

 同社はボードゲームの他社の登録意匠の状況から欧州に商標出願するよりも意匠出願の重要性を認識された。出願前に販売していたので、新規性喪失の例外規定を適用し、また、令和元年の意匠法改正を利用して本意匠と関連意匠を権利化することが出来ました。 (窪田 芳雄)

日本と欧州でボードゲームの模倣防止支援(130.2 KB)

このページを印刷する

掲載年月日:2022年12月 9日

トップに戻る
  • 特許庁
  • 経済産業省
  • 独立行政法人
  • 知的財産相談・支援ポータルサイト
  • よろず支援拠点