窓口支援事例
株式会社渡辺農場
商標ブランド

農業法人の商標取得支援及びブランド化活動

企業情報

所在地
北海道日高郡新ひだか町
ホームページ URL
https://www.watanabe-wagyu-farm.com/
設立年
1952年
業 種
農林水産業
従業員数
3人
資本金
500万円

企業紹介

 当社は、和牛繁殖の多頭飼育を目指して『環境を整える』ことを第一に考え、牛舎だけでなく農場全体の環境整備・管理をすることで従業員の意識を向上させて『幸せに育てた和牛』を農場のモットーに全従業員が同じ価値観で農場運営をしています。農場HACCP方式を管理に取り入れ、与える飼料にもこだわりをもっており、牛肉は、和牛特有のうまみはもちろんのこと、脂がくどくなくあっさりとした味わいが特徴です。

相談のきっかけ

 同社は、隣接する観光名所である二十間道路桜並木に因んで「桜」に着目したネーミングで和牛のブランド化構想を日高農業改良普及センターに相談しました。INPIT北海道知財総合支援窓口の周知活動を受けていた同センター高付加価値化担当の主査から、名称の検討段階での問合せをきっかけとして支援が始まりました。

支援概要

 当初の考案名称について、当窓口で類似商標権がないかの先行調査の方法を支援し、類似の可能性、将来の製品アイテム構想から記載しておくべき区分、指定商品名の明確化を窓口派遣専門家に相談しました。当窓口で出願書類、早期審査用手続書類の記載方法等を支援して商標登録出願しましたが、拒絶理由通知(近接先行の他出願あり)が届き、対応方法を窓口派遣専門家に相談しました。最初の名称を断念し、名称を「桜黒和牛」に変更し、先行調査等の支援を経て2度目の出願を行い登録になりました(商標登録6653705)。

支援成果

 本格的に販売開始するタイミングで商標権を取得できました。これを機に北海道よろず支援拠点マーケティング担当者からブランド化支援を受けて、ブランド化の手始めに新ひだか町の桜の祭典「しずない桜まつり」に合わせて「桜黒和牛」のお披露目を兼ねた農場独自のイベントを初めて実施し、地元の6次化に取り組む生産者と共に野菜や加工品を販売するなど、こだわり生産者の産直イベント開催に繋げられました。

企業コメント

 農業は変革の時代となってきています!生産をするだけではなく個々が工夫力を持ち、生産物の付加価値を付け、消費者との結びつきが重要であり、その事により一層の安心安全の農畜産物の提供を生産者は持ち続ける事が大切であると思います!今回、商標登録の取得にあたり知識のない私共に取りまして日高農業改良普及センターやINPIT北海道知財総合支援窓口のご指導をいただき、取得をできました事に感謝しているところです!そしてこの様な事例が他に波及する事を深く願うところです!ありがとうございました!

窓口担当者コメント

 日高農業改良普及センターと連携して商標支援を行いました。この事例をきっかけに多くの農業者の6次化活動における知財取得、ブランドづくりにつながればと期待します。 (熊林 義晃)

農業法人の商標取得支援及びブランド化活動(193.4 KB)

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掲載年月日:2023年12月 1日

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