窓口支援事例
北舘菓子舗
商標契約・法務

商標出願支援を契機とした経営課題解決のための伴走支援

企業情報

所在地
岩手県二戸郡一戸町
ホームページ URL
https://r.goope.jp/kitadatekasiho
設立年
1963年
業 種
製造業
従業員数
-
資本金
-

企業紹介

 当社は創業60周年を迎えた老舗菓子店ですが、創業者亡き後、5女を代表として実姉である4女とともに事業を承継し、和洋菓子の製造小売をメインとした経営を行っています。当社は、創業者がこだわりを持って取り組んできた一戸町の縄文遺跡から発掘された土器に記された文様や土面などをモチーフとした商品づくりを継承し、新たな商品を継続的に考案、上市しています。

相談のきっかけ

 同社が岩手県の経営革新計画評価委員会の場において、一戸町の縄文遺跡である蒔前遺跡から出土した「鼻曲がり土面」をモチーフとした商品である「はなまがりクッキー」と裏面にメッセージカードを挿入できる工夫がなされたパッケージをプレゼンテーションの場で示されたのが相談支援のきっかけです。

支援概要

 派遣専門家(弁理士:東田潔氏)を活用し、出願する商標の態様に係る助言や、今後登録商標を様々な商品への展開に活用するとの観点からの助言を行いました(商標登録第6476768号)。これを皮切りに、老朽設備の更新や新商品開発などを目的とした事業再構築補助金申請の助言を行いました。また、縄文装飾品等の文様をモチーフとしたクラッカーを新商品として製造するための「文様等押し金型」については、岩手県工業技術センターとの共同開発の支援、新商品の上市に向けたプレスリリースの支援などを行いました。

支援成果

 同社の登録商標は、現時点では菓子以外の指定商品である缶バッチに使用していますが、指定商品外であるボールペンやハンカチなどにも文様的に使用し、オリジナル商品として展開しています。このような展開は高校生を始めとする若年世代などの新たな顧客層の拡大につながっています。また、新商品開発に係る支援は、県内外の顧客の開拓につながり、売上拡大とともに収益性の向上にもつながっています。

企業コメント

 当社では商標登録は初めてでしたが、INPIT岩手県知財総合支援窓口及び専門家の方々から丁寧な説明と出願のための支援をしていただきました。当該商品自体の付加価値が上がり、また自社を代表するブランドとして活用する取組みに広げることができました。これからも様々な面にわたってアドバイスしていただければと思っています。

窓口担当者コメント

 知財相談を契機として経営課題の掘り起しと課題解決に向けた支援を行っていますが、イマイチ本気度が薄い企業も少なくありません。一方、同社は課題解決のための具体的な取組成果を形として示すという姿勢を貫いています。同社の更なる成長発展を期待しています。 (酒井俊已)

商標出願支援を契機とした経営課題解決のための伴走支援(250.9 KB)

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掲載年月日:2024年2月 8日

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