窓口支援事例
飛騨高山宮川朝市協同組合
商標ブランド

地域の生活と産業に根差した朝市の活性化の支援

企業情報

所在地
岐阜県高山市
ホームページ URL
https://www.asaichi.net/index.html
設立年
1947年
業 種
従業員数
38人
資本金
66万円

企業紹介

 飛騨高山宮川朝市は、高山市市街地中心部を流れる宮川沿いに並ぶ朝市です。伝統食材や、工芸品、四季折々の新鮮な品が早朝から並びます。地域の人も観光で訪れる人も、出店者との高山ことばを交えた会話を楽しみながら、買い物を楽しむことができます。

相談のきっかけ

 新型コロナウイルス感染症が拡大し始め、行動自粛により観光業が大打撃を受け始めた頃、再び日常的に観光が楽しめるようになったときにさらに朝市を盛り上げていけるよう、飛騨高山の朝市ブランドとして商標を活用したいと考えられ、組合役員の方からINPIT岐阜県知財総合支援窓口に相談が寄せられました。

支援概要

 商標を活用した組合員の団結や組合事業の活性化には、地域団体商標の取得及び活用が有効であることを説明し、役員をはじめ組合理事OBの理解も得ながら支援を進めました。中部経済産業局から、制度説明、他団体の地域団体商標活用の事例を紹介いただき理解を深められました。地域団体商標登録に必要な資料の収集や、第三者による紹介記事掲載のルール化など出願に向けた助言は、専門家(弁理士)を活用して支援しました。また、手続は代理人に委任し、組合では組合活動の活性化や周知活動に注力されました。

支援成果

 組合員の理解の深化、代理人との信頼関係の構築により、2023年2月に地域団体商標「飛騨高山宮川朝市」が登録されました(商標第6668705号)。観光業も徐々に回復し、賑わいを取り戻した朝市をさらに盛り上げるため、地域団体商標登録記念イベントとして企画した「朝市にでんけな?」は毎回募集枠が全て埋まる盛況ぶりで、お試し出店をきっかけに出店者間の交流が増え、早速3事業者の協同組合の準会員加入につながりました。

企業コメント

 新型コロナウイルス感染症拡大により観光業への影響に終わりが見えない苦しい時に、同窓口の支援が継続的に得られました。これを機会に組合員自らが地域団体商標の活用方法や組合の活性化について継続的に考え、実行できたことは、今後の活動に対して大きな自信につながりました。また日本各地にある朝市の中で、最初の地域団体商標登録を受けられたことは大変光栄です。

窓口担当者コメント

 地域の生活と産業に根差した同組合の皆さんの懐は深く、伝統を大切にしつつ新しいものを吸収されています。朝市を通して人や事業者の交流の場を包み込むような印象は、側を流れる穏やかな宮川の流れのようで、これからも知的財産活用を通して応援していきます。 (渡辺 奈津子)

地域の生活と産業に根差した朝市の活性化の支援(133.2 KB)

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掲載年月日:2024年3月11日

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