当社は安土桃山時代(1597年)に創業した山形県米沢市の酒蔵で、国内に現存する中でも13番目に歴史の長い酒蔵です。醸造アルコール等の添加物を使用せず、純米酒のみを造る全量純米蔵元であり、代表銘柄「東光」は海外でも高い人気を誇り、世界約20か国へ輸出されています。また、国内外のコンテスト総合評価・2020年世界酒蔵ランキングでも “二つ星”を獲得しています。さらに、特許技術を使って製造した日本酒が、Kura Master協会が主催するKura Master2020プラチナ賞を2製品が受賞し、トップ18に「小嶋屋 無題 壱」が選ばれました。2021年には「甘酒スムージー」を発売するほか、2023年9月には日本酒製造において、CO2の排出量が実質ゼロとなる、カーボン・ニュートラル化を達成しました。
知財機能は、重要でありながらも中小企業では内製化しづらい機能であり、また全てを弁理士に相談するとコスト高になるという難しさがあります。INPIT山形県知財総合支援窓口から都度きめ細かなアドバイスをいただくことで、戦略性ある意思決定や、権利保護のための適切な打ち手につながり、大変助かっています。
父が愛飲していた蔵元様を支援できることに、感慨深いものがあります。
知財活用が適切であり、海外へ向けての発信も的確で、今後が楽しみな蔵元様です。
(川﨑 裕)
お酒の新技術開発と新甘酒事業の構築(163.6 KB)
掲載年月日:2024年3月29日