窓口支援事例
特定非営利活動法人 銀座ミツバチプロジェクト
商標

地域団体商標の権利取得支援

企業情報

所在地
東京都中央区
ホームページ URL
https://gin-pachi.jp/
設立年
2006年
業 種
農林水産業
従業員数
4人
資本金
なし

企業紹介

 銀座ミツバチプロジェクトは、銀座の周辺で働く有志たちがビルの屋上でミツバチを飼い、はちみつを製造する活動です。皇居・浜離宮・日比谷公園で甘い蜜を蓄えたミツバチは、銀座に花や緑をもたらし、都市部の養蜂として多くの困難を乗り越えてきました。銀座ミツバチプロジェクトの商品は、銀座の有名デパートやオンラインストアで販売しています。

相談のきっかけ

 「銀座はちみつと言う名前で銀座以外で作られたはちみつが販売されている。模倣品ではないか。」との相談でINPIT東京都知財総合支援窓口に来訪されました。「ぎんぱち」等の商標権は保有しておられましたが、「銀座はちみつ」も商標登録出願したいとのことから、支援を開始しました。

支援概要

 「銀座はちみつ」は地域名と普通名称の組合せのため、通常の商標ではなく、地域団体商標を取得する必要があることや、一定の地域でよく知られている必要があることを説明しました。また、商標法第7条の2各号の出願人の適格性や地域団体商標出願に特有の提出物件について説明し、早期審査に関する事情説明書も含めた電子出願について支援しました。さらに、周知性欠如の拒絶理由への対応方法を説明し、多数の資料を収集し提出していただきました。意見書の作成にあたっては、日本弁理士会が提供する弁理士ナビで商標専門の弁理士を探していただき、民民契約したことで早期登録が実現しました(商標登録第6783053号)。

支援成果

 当初は模倣品対策相談でしたが、その場で対策には権利取得が必要なことに気づき、地域団体商標取得に結びつきました。国内で「銀座」の名称を冠した街は多数ありますが、最も著名な東京都中央区の「銀座」を含んだ初めての地域団体商標の取得は、権利者をはじめ多数の銀座の著名人に勇気を与えました。相談者は出願まで「銀座はちみつ」「銀座のはちみつ」「銀座産はちみつ」等、ばらばらの標章表示で品物を販売していましたが、相談後は標章の統一を行い、現在は銀座の著名百貨店で「銀座はちみつ」やその加工品の売上げを着実に伸ばしています。

企業コメント

 私共は「銀座はちみつ」で銀座の老舗デパート、ホテル、社交料飲等の多くの企業様と地産地消の実現と商品作成を行って参りました。地域団体商標はその活動を守ってくれるものです。INPIT東京都知財総合支援窓口でアドバイスを頂戴し地域団体商標を取得することができました。

窓口担当者コメント

 私にとっても初めての地域団体商標出願支援だったため、共に多くのことを学ばせていただきました。大都会「銀座」のビルの屋上で養蜂を行っていることを多くの皆様に知っていただき、自然と人との共生の重要性を知ってもらうきっかけとなれば幸いです。 (久保 省二)

地域団体商標の権利取得支援(131.9 KB)

このページを印刷する

掲載年月日:2024年3月29日

トップに戻る
  • 特許庁
  • 経済産業省
  • 独立行政法人
  • 知的財産相談・支援ポータルサイト
  • よろず支援拠点