窓口支援事例
店名のブランド戦略・使用許諾の支援による事業拡大
企業情報
- 所在地
- 香川県三豊市
- ホームページ URL
- https://sukhaavatii.wixsite.com/hamand
- 設立年
- 1986年
- 業 種
- 宿泊・飲食業
- 従業員数
- 18人
- 資本金
- 300万円
企業紹介
当社は地元の食材を使った料理が自慢の居酒屋からスタートしました。開業当時から提供していたラーメンに特化して「讃岐ラーメン」と謳い、現在に至ります。麺喰いの香川県人をうならせるべく、県下のうどん店をくまなく食べ歩いて完成にたどり着いた唯一無二のラーメンだと自負します。先人たちの技法を伝授されたことにより「さぬき」を名乗り、ご当地を盛り上げることを信条とした会社です。
相談のきっかけ
同社がラーメン店の名称として使用している「讃岐ラーメン はまんど」を商標登録するにあたり、取引先からINPIT香川県知財総合支援窓口への相談を勧められたことがきっかけです。
支援概要
商標登録出願前に製麺企業から同社に対して当該商標の使用許諾申込みがあり、事業が拡大しつつあることと、当該商標の使用許諾による事業拡大もしたいという同社の意向を踏まえ、商標登録に加えて登録後の活用の進め方が重要であることを助言しました。
具体的には、ラーメン店の名称としての使用だけではなく、商品に使用することを想定した商標登録や、使用許諾契約交渉中であることから早期審査制度利用について助言しました。当該商標は商標登録第6367025号として登録され、登録後に自治体の補助金活用についても支援しました。
更に2020年12月から使用許諾先の製麺企業による商品販売が始まり、売上げが堅調に推移していく中、駅ビルの管理企業から出店依頼を受けていると2022年7月に相談がありました。店舗運営に係る契約をしたいという同社の意向を踏まえ、専門家(山田威一郎弁護士)の専門家派遣を活用し、登録商標の使用許諾に加えて材料の供給及び管理企業従業員への指導等を含めた店舗運営に係る契約書作成を支援しました。駅ビルの店舗は2024年3月に開店し、駅ビルの小売店では製麺企業により、開店に合わせて開発した新たなパッケージの商品を加えた2つの商品の販売も開始されました。
支援成果
事業戦略に即した商標登録ができたことで、登録商標の商品への使用許諾が可能となり、商標使用許諾先の商品販売が始まりました。また、材料の供給及び従業員への指導を含めた店舗の運営に係る契約を締結したことによって、商標使用許諾先の店舗開店の条件面を整備でき、統一したブランドイメージを確保した上で、事業が拡大しています。
企業コメント
香川県は讃岐うどんで有名です。駅ビルしかり、県下では数多くの讃岐うどん関連の商品が出回っております。ラーメンも自慢できることを知ってもらうために商標を活用した今回の商品は他社商品との差別化が図れるオンリーワン的なものが開発できたと断言するものであります。駅ビル開業後の販売開始でしたが、予想どおりの販売実績に満足しております。
窓口担当者コメント
ラーメン店の名称として使用実績がある商標を複数の企業に使用許諾することで事業拡大をされた事例です。同窓口が商標の登録だけでなく、その後の活用や事業展開を支援することを同社にご理解いただきました。
(重田 賢一)
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掲載年月日:2024年12月 9日