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窓口支援事例
有限会社柴田慶信商店
商標ブランド

曲げわっぱ新ブランド《源平》の創出支援

企業情報

所在地
秋田県大館市
ホームページ URL
https://magewappa.com/
設立年
1966年
業 種
製造業
従業員数
19人
資本金
300万円

企業紹介

 多様化する暮らしの形に寄り添う、曲げわっぱづくりに日々励んでいます。ご飯の美味しさを最大限に引き出すことを第一に考え、白木仕上げ(無塗装)を主として、製品により、適材適所の仕上げ選びを大切にしています。作り手、使い手、伝え手の三者が良い関係を作り出しながら、「親から子へ、子から孫へ」とつながっていくものづくりを目指しています。

相談のきっかけ

 同社は、2022年に東北経済産業局が主催するTOHOKU CRAFT学生コラボプロジェクトに参加し、天然杉の赤太とこれまで端材とされてきた白太を主材料とし、持続可能なものづくりを目指し新たな商品開発を進めてきました。INPIT秋田県知財総合支援窓口では、開発商品の権利化やブランド価値形成などについて知財面から支援させていただきました。

支援概要

 プロジェクト参加中に、開発商品の内容をヒアリングしながら可能性のある権利として商標権取得に向けて支援を行ってまいりました。同社は、プロジェクト終了後、商品化に向けて材料評価研究や漆塗り塗装技術確立のため、秋田県立大学木材高度加工研究所教授や秋田公立美術大学教授の支援を受け商品のブラッシュアップを行い、素材と漆塗り技術を生かした色鮮やかな商品としてコンテナやボックス、トレイ、マグカップ、箸などの商品化に成功し、2024年1月から販売を開始しております。
 新ブランド名「源平」は赤太と白太の混合材であることを表しており、2色の材の並びが源平合戦を想起させることに由来します(商願2024-135651)。商標登録に向けては、当窓口を活用しあきた知的財産事務所の齋藤博子弁理士の支援を受けました。

支援成果

 2024年1月に源平ブランドを立ち上げましたが、鮮やかな色彩やデザインはテーブルウェアにマッチしたインテリア商品としても県内外から高い評価を得て、販売も順調に進んでいます。
 同社では海外の展示会で焼き物とコラボした出展も行っており、今後は海外展開にも注力し販路を拡大したいと考えています。

企業コメント

 50年後、100年後も工芸が途絶えることなく、人々の暮らしの中にあり続けるため、親から子へ、子から孫へと、技術技法を伝承しつつ、使い手の五感を刺激する「使いたくなる」ものづくりへの取組を創出していきたいです。これまでの「ものづくり」+「コトづくり」。曲げわっぱという器を通して、観光や教育、地域と協働し、郷土と共にある工芸の地方創生と新たな工芸の未来を形にしていきたいです。

窓口担当者コメント

 当窓口では、プロジェクト参加前から同社の美しい樺綴じデザイン3種類の商標出願を支援し、2023年に商標登録を受けております。全国に多くのファンを抱え、歴史ある伝統技術を大事にしながらも、新商品開発に積極的に取り組み新境地にチャレンジする同社の更なる活躍が楽しみです。 (水沢 正)

曲げわっぱ新ブランド《源平》の創出支援(547.3 KB)

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掲載年月日:2025年1月29日

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