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有限会社丸英製紙
特許商標デザインブランド

10年保証備蓄用トイレットペーパーの知財保護

企業情報

所在地
高知県吾川郡
ホームページ URL
https://maruhide-paper.com/
設立年
1963年
業 種
製造業
従業員数
13人
資本金
3,000万円

企業紹介

 当社は、「お客様の幸せは、会社の幸せである。」をモットーに、従業員一丸となり共に考え、常に新しいことにチャレンジし続ける会社です。高知県で唯一の再生紙メーカーとして、使用可能な資源を再利用し循環型社会への構築を目指し、当社にしかできない社会的な役割を果たしていきます。

相談のきっかけ

 同社は、10年保存可能な備蓄用トイレットペーパーを主に自治体向けに製造・販売していました。コロナ禍の中、衛生用品を他人と共有することに課題があると考え、一人で1週間使用可能なより衛生的な備蓄用トイレットペーパーを開発。小箱入りの10年保存可能な備蓄用トイレットペーパーに関する知財活動について、必要となる支援をしてほしいと公益財団法人高知県産業振興センターから、INPIT高知県知財総合支援窓口へ依頼があったのが相談のきっかけです。

支援概要

 「10年保存可能な備蓄用トイレットペーパー」という名称は商品の品質を表す説明であり、このままの表示では差別化が図れないことなどから、「10年保存可能な備蓄用トイレットペーパー」という説明をロゴ化し、商標登録の支援を行いました(登録6791631)。また、一人が1週間使用可能な長さ(70m)に設計を変更したことで、アルミパウチでの真空パックに課題がでたため内包用のパックを改良し、その技術を特許出願する支援を行いました。
 さらに、同社が顧客からの要望を受けて、トイレットペーパーを使用するときに必要となるもの(例えば、ビニール袋、凝固用パウダー、生理用品等)がセットになった商品を開発。新製品である個装の製品について、パッケージデザインを含めたブランド戦略についても支援を行いました。

支援成果

 品質を表す説明をわかりやすい図案にしてロゴ化し、商標登録を行ったことで、商品認知度が向上しました。また、トイレットペーパーの内包に係る技術を改良し、それらを特許出願することで、営業における商品の付加価値も向上させることができました。
 さらに、商品のパッケージデザインを含めたブランド戦略を行うことで、相談企業の市場を自治体から、企業ノベルティ商品(BtoB)及び通販サイト(BtoC)へと広げ、販路を拡大させることができました。上述の通り、知財活動が同社のビジネス戦略に大きく貢献し、売上げが向上しました。

企業コメント

 初歩的なことから専門的なことまで、丁寧にわかりやすく説明していただけました。知的財産権の相談はもちろんですが、特許を活用した知財戦略、商標を活用したブランド戦略などについて事業展開の段階においても、これからの先の展開を熟慮したうえで進めていけたことが、結果的に販売増進に大きくつながりました。
 知財に関しては、非常に難しくわからないことが多々ありましたが、順序立てて進めていきますので、初めての方でも気軽に相談してみてはいかがでしょうか?

窓口担当者コメント

 同社の支援においては、当窓口での支援に公益財団法人高知県産業振興センターの事業戦略を支援する担当者に同席いただけたことで、知財と経営との両側面から支援を行うことができ、事業戦略と知財戦略をうまく組み合わせることができました。今後も新商品の展開などにおいて、知的財産を活用して、事業戦略につなげる支援を行いたいと思います。 (畠山 佳子)

10年保証備蓄用トイレットペーパーの知財保護(147.0 KB)

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掲載年月日:2025年3月13日

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