窓口支援事例
芯が見える透明ボールの事業化支援
企業情報
- 所在地
- 愛知県名古屋市
- ホームページ URL
-
https://www.hinomarc.com/
- 設立年
- 2011年
- 業 種
- 卸・小売業
- 従業員数
- 1人
- 資本金
- 200万円
企業紹介
当社は、「ボールの重心」を捉えたり外したりする意識を自然に育み、かつボールの重心を正確に捉えるために必要不可欠な「からだの重心感知能力」を育むための練習効率の高いトレーニング用ボール「ヒノマール(hinomarc.)」を開発・販売しています。
相談のきっかけ
同社は、「ヒノマール」の着想を商品化するに当たり、知的財産の国内外での保護、製造委託先との契約締結、ターゲット市場の絞り込み、事業化のための資金確保、「ヒノマール」の良さを知ってもらうためにどのように情報発信すべきかなどの課題を抱えていました。INPIT愛知県知財総合支援窓口に御相談をいただき、「商品の価値(体験・学習)を売る視点が大事」との専門家(宿澤中小企業診断士、以下「同専門家」)による助言がきっかけとなり、継続的な支援につながりました。
支援概要
知的財産で保護するための国内出願・PCT外国出願、秘密保持契約や製造委託契約、特許権譲渡契約、商標登録出願、品質改善のための要求仕様・製造管理ポイントの明確化等を支援しました。また、資金調達では、愛知県よろず支援拠点と連携してクラウドファンディングの活用を提案したほか、同専門家を活用して、外国市場での販売も念頭にEU安全基準/CEマーク等の規制への対応についてアドバイスを行いました。
また、知財コストの低減につながるよう手続面の助言をしたほか、前職で得た専門的なスキル・知見を基に、効果的な支援を行うことができました。
支援成果
外国出願支援事業補助金でPCT出願を行ったほか、商標権も取得できました(第6599524号)。愛知県よろず支援拠点と連携してクラウドファンディングの活用を提案し、目標額の3倍の資金調達ができました。インターネットによる広報活動では、同専門家から助言を受けて、プロモーション戦略やLINE公式アカウントの活用戦略に取り組むことができ、「PVCアワード2023」優秀賞、「CAMPFIREクラウドファンディングアワード2023」を受賞されました。また、弁護士と連携したことにより、クオリティが良く、実効性の高い各種契約書(秘密保持契約、製造委託契約、特許権譲渡契約、包装パッケージの製造委託契約)の締結につながるとともに、契約の必要性・重要性を認識されました。
企業コメント
重心が見えるボールをどうしても実現させたく、知財やモノづくりについて右も左も分からない状況で同窓口へ相談に行きました。支援担当者の方は、いつも親身に話を聞いてくださり、どのように前に進んでいけばよいのか迷走していた私をその都度、到達すべき目標への道筋を明確に照らしてくれました。相談に行っていなければ、今の自分はありません。心から感謝をしています。ありがとうございます。
窓口担当者コメント
同社は、芯が見えるボールで育った未来の日本代表が球技に革命を起こすと信じて、このボールの開発・商品化を進めています。同社の夢の実現へ向け、支援担当者として、知財的な側面から引き続き本事業を支援していきたいと思います。
(増田 裕生)
芯が見える透明ボールの事業化支援(187.0 KB)
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掲載年月日:2025年3月14日