窓口支援事例
ぐっすり眠るには商標登録
企業情報
- 所在地
- 鹿児島県鹿児島市
- ホームページ URL
-
https://teruhisa.shop9.makeshop.jp/
- 設立年
- 2008年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 3人
- 資本金
- 100万円
企業紹介
当社は屋久杉家具、屋久杉仏壇、工芸品の小売、卸売の事業からスタートし、現在はそれらの製品を国内各地の百貨店等において展示販売しています。そのほか国内の有力小売店への卸売、自社サイト等での販売にも取り組んでいます。屋久杉に関しては当社独自の製法と工法により、百貨店、材木商、社寺等に製品をお届けしています。
相談のきっかけ
同社はこの度、屋久杉の特性に着目して枕を開発されました。商品名称などでのトラブルを避けたいと考えて権利化を思い立ち、インターネットで検索すると、地元の鹿児島にINPIT鹿児島県知財総合支援窓口があることを知り、当窓口をお訪ねになりました。「権利化する」とのご相談でしたが、何をどう権利化するかは迷われていました。
支援概要
最初に知的財産並びに知的財産権についての説明をいたしました。権利化する対象と事業展開に際して、最も適切な知的財産権を検討しました。その中で登録までのスピードと費用負担を踏まえて、商標権の取得が望ましいということで商標権の取得を目指すことになりました。
商品名称の権利化に関わる支援では、商標権取得までの流れなどについて説明するとともに、事業にどのように商標を活用するのかをアドバイスいたしました。使用形態に対応する文字やロゴなどの選択の検討、商品と指定商品の選択について、検討を重ねました。相談者に所定の書式の項目や内容、記載方法等について説明し、様々な規則があることを理解していただきながら出願支援を行いました。
産業財産権の取得は初めてということでしたが、専門家(村上加奈子弁理士)の丁寧な支援を受け、商品名称である「屋久杉の眠り」が2024年7月に登録されました(商標登録第6825645号)。
支援成果
開発した商品である枕は、屋久杉の持つ機能性に着目したものですが、その商品名を「屋久杉の眠り」と名付けたことで商品と商品名の分かりやすさから販売は好調となり、百貨店の展示販売では完売し、一時は在庫が無くなるほどでした。売行きの良さから大手寝具メーカーから引き合いも来ています。相談者企業は家具を中心に取り扱う事業者でしたが、スリープテック市場の成長にあわせ、同社の調達の強みを生かした新事業として枕を開発・販売したことが、好調な売行きにつながったと考えます。今後は名称の良さを生かして商品のシリーズ化も検討しています。
企業コメント
屋久杉調達の強みが商品に生かせて、なおかつ販売好調とはうれしいかぎりです。商標登録しているため名称を独占的に使用できることから、夜もぐっすり眠れて安心して事業に取り組めます。この名称の良さを活用して商品のシリーズ化にも取り組んでいきたいと考えています。さらには知財を活用して自社の競争力を向上させていきたいと思います。
窓口担当者コメント
新分野進出の支援にお役立ちできてうれしいかぎりです。様々な局面で知財を軸にしながらお役立ちできるよう支援してまいりたいと思います。今後の事業展開にも大いに期待しています。
(工野 茂樹)
ぐっすり眠るには商標登録(136.5 KB)
このページを印刷する
掲載年月日:2025年3月24日