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窓口支援事例
うきはの里株式会社
ブランド

地域ブランド商品のブランディングと開発支援

企業情報

所在地
福岡県うきは市
ホームページ URL
http://www.michinoeki-ukiha.com/
設立年
2000年
業 種
卸・小売業
従業員数
39人
資本金
1億円

企業紹介

 当社は福岡県南東部に位置し、観光客に人気のスポット「道の駅うきは」(年間来場者120万人)を運営する会社です。うきは市は耳納連山や筑後川などの大自然に恵まれ、果実栽培が盛んで、季節ごとに楽しめる果物を求めて多くの観光客が訪れます。市役所や地域おこし協力隊と一緒に、若者向けの観光誘致や、果物を使った商品開発など、地域活性化につながる事業を行っています。

相談のきっかけ

 九州経済産業局が実施した「令和5年度九州における地域ブランド構築・定着支援事業」の一環として、INPIT福岡県知財総合支援窓口も参画し、うきは市を代表するお土産となる地域ブランド商品の開発を目指して支援を開始しました。同事業の成果を踏まえ、同商品の開発支援をさらに進め、商品化まで導きました。

支援概要

 うきは市は富有柿が特産品であり、収穫期には「道の駅うきは」でも大量の富有柿を陳列販売していますが、形状が規格外で売り物にならない未利用柿が例年大量に発生していました。これまでも未利用柿を活用した商品開発を検討してきましたが、商品化には至りませんでした。
 そこで、令和5年度九州における地域ブランド構築・定着支援事業への採択を機に、ブランド専門家を活用して柿まんじゅう(未利用柿のピューレを餡に練り込んだもの)の商品開発に取り組むことにしました。そして、福岡県内外で広く地域資源を活用した商品開発を支援している株式会社トータルオフィス・タナカ代表の田中美智子アドバイザーをブランド専門家として招き、商品コンセプトの明確化から、資材手配と年間製造計画の策定、パッケージングとマーケティングまでの、商品開発の全プロセスに係る詳細な指導助言を受けることができました。

支援成果

 柿まんじゅうに描く図柄や甘味調整の試作を重ねて、うきは市のマスコット名を冠した「うきぴー柿まんじゅう」の商品名で、2024年9月に販売を開始できました。これまで柿まんじゅうを作ろうと何度もチャレンジしては、商品化に不慣れであったため挫折していましたが、ブランド専門家による全ての商品化プロセスにわたる適切な指導を受けて、発売までたどり着くことができました。長年の目標であった未利用柿の有効活用の道が開け、食品ロスの大幅低減に貢献できます。
 今回の支援を通して商品開発手法を習得できたので、今後の新たな地域ブランド商品の開発に自信を持って取り組めるようになりました。

企業コメント

 お土産品開発事業の開始当初は、「どんな商品がいいのだろうか?」「OEM先は見つかるだろうか?」「発売までたどり着けるだろうか?」など不安な面もありましたが、専門家の田中アドバイザーよりOEM先や商品開発の進め方、商品開発にとって大切なことをアドバイスいただき開発に取り組むことができました。多くの皆様にご支援いただき、うきはの魅力がいっぱい詰まったお土産品「うきぴー柿まんじゅう」を完成することができました。誠にありがとうございました。売上げは販売開始から5か月で年間販売計画の3倍と好調な売行きです。今回ご指導いただいたことを生かして、今後も商品開発に取り組んでまいりたいと考えています。

窓口担当者コメント

 「うきぴー柿まんじゅう」は、マスコットが描かれたかわいい外観に、柿の風味たっぷりで程良い甘さに仕上げられたまんじゅうで、子どもから年配者まで広く楽しめる商品です。うきは市を代表するお土産として定着することを期待しています。 (亀井 英徳)

地域ブランド商品のブランディングと開発支援(151.0 KB)

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掲載年月日:2025年3月24日

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