窓口支援事例
IPランドスケープ支援事業を活用した新事業の戦略立案
企業情報
- 所在地
- 三重県伊賀市
- ホームページ URL
-
https://www.bellows.co.jp/
- 設立年
- 1988年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 207人
- 資本金
- 5,000万円
企業紹介
当社は1972年に写真機用蛇腹メーカーとして創業し、その後の社会の変化に対応し医療機器や産業機器の分野に用途を広げるとともに、国際展開を図ってきました。そうした展開に加えて、従前の事業を通じて培った蛇腹の技術を機能的カバーと捉え、新技術を加えてロボット事業、可搬型太陽電池事業、フィルター事業の3分野に注力して事業の拡大を図ってきました。
相談のきっかけ
同社は古くから知的財産の創出・活用・保護に高い意識を持って経営をしてきましたが、国際展開を進める上でサンプルの提供や秘密保持契約など、国際展開特有の多くの課題に直面しました。これらを解決すべく、INPITの知財戦略エキスパートの活用を通じて、海外子会社や取引先との契約推進、知財知識を備えた国際営業人材の育成、職務発明制度のアップデートに臨むこととなりました。
支援概要
国内外の企業へのサンプル提供に係る秘密保持契約の締結確認、英文契約書リーガルチェックなどの支援を行い、特に、ロボット事業において台湾メーカーとの共同事業推進の一助となりました。
国際展開を図る上で外国出願補助金への採択に向け、特許調査情報を踏まえて知財戦略を検討するなど、知財体制について助言を行いました。
また、新事業3分野は国際的に極めて競争が厳しいことから、それまでの支援内容をレビューし、IPランドスケープ支援事業を活用した事業構想の構築を提案しました。意見交換を通じて嚆矢(こうし)としてフィルター事業分野を対象としてIPランドスケープ支援事業に応募した結果、採択されました。それに引き続き、ロボット事業を対象とした調査も実施しています。なお、課題の整理には経営デザインシートを活用しました。
支援成果
同社はIPランドスケープ支援事業の成果物である市場や事業、知財等の情報の分析結果を活用することで自社のフィルターの特徴を客観的に把握でき、国際的にも競争力があると判断し、製品化と新たな量産レベルの製造ラインを構築しました。
また、フィルターの更なる性能向上を目的に、大手素材メーカーと共同開発に取り組んでいるほか、ロボット事業については台湾企業との連携が進み、両国での事業規模が拡大しています。
なお、今後の労働環境の変化に着目し、IoTを取り込んだ事業展開を進めています。それには第二弾のIPランドスケープ支援事業の成果物が攻守両方向で生かされることになります。
課題整理に活用した経営デザインシートは、事業戦略の定番ツールとして活用されています。
企業コメント
中小企業に対するINPIT様の御支援は、足らない知見を補ってくださるとともに、IPランドスケープ支援事業のように、客観的な視点から我々の活動を後押しいただき、大変有り難く思っております。特に特許を中心にした知財分析は、事業の方向性に自信をもって進める上で、不可欠な要素であり、事業戦略を練る上での経営デザインシートの活用はとても有意義でした。直接御指導いただきました村上支援担当者には厚く御礼を申し上げます。
窓口担当者コメント
永井社長は経営だけでなく知財戦略にも極めて高い見識を備え実践をされており、常に幹部を同席させて前向きに様々な見方を共有しようとされています。このことから思い切った御提案をすることができましたことで、近い将来柱としようとする新規事業分野について優先順位をつけた重層的な知財支援につながったものと考えています。
(村上 一仁)
IPランドスケープ支援事業を活用した新事業の戦略立案(153.5 KB)
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掲載年月日:2025年3月27日