窓口支援事例
IP ランドスケープによる事業化支援
企業情報
- 所在地
- 鳥取県倉吉市
- ホームページ URL
-
https://hokumei-sangyo.jp/
- 設立年
- 1980年
- 業 種
- その他サービス業
- 従業員数
- 11人
- 資本金
- 300万円
企業紹介
当社は人間が唯一生存できる、このかけがいのない地球を守ることを信念として事業をしております。この信念を貫くため、収集した廃棄物などを活用して土壌改良材や培養土の製造、管理、販売を全て自社で行っております。少しでも皆様の住みよい環境づくりのお手伝いができればと思い、今日も活動しております。
相談のきっかけ
同社は、自治体から海洋漂着ゴミの収集運搬を受託しています。その中で、岩場で集めた漂着ゴミのトラックまでの運搬に苦労したことから、漂着ゴミ運搬専用のドローンを国内メーカと共同開発し、それを特許出願したいとINPIT鳥取県知財総合支援窓口が相談を受けました。
支援概要
特許出願の相談に対し、専門家(中西康裕弁理士)を派遣し、ホバリング状態のドローンから垂れ下がったワイヤの先端を運搬対象物に装着する際に、大きな負荷がドローンに加わることを防ぐ方法を発明として特定するとともに、国内メーカとの共同特許出願に向け、共同出願契約締結の支援を行いました。その結果、同社は、国内メーカと共同出願契約を締結した上で、共同特許出願をされました(特願2023-024750)。
その後、同社は開発したドローンを用いて漂着ゴミの収集運搬を行ったところ良好な結果が得られたことから、同社が事業を行っていない他県の同業者にもニーズがあると考え、一般社団法人を立ち上げ普及活動に取り組むことになりました。しかし、競合となりうる他の運搬方法、関係する特許やニーズのありそうな地域の市場調査を十分に実施していなかったことから、今後の事業方針を明確にするため、INPITが実施しているIPランドスケープ支援事業の活用を提案し、当該事業の申請に向けて支援を行いました。
支援成果
IPランドスケープ支援事業による調査報告の結果、漂着ゴミの運搬について同社のドローンを用いることに優位性があることや、競合が少ないことが確認できました。そこで優位性を確保したビジネスモデルとするため、知財で保護できるものを専門家(中西康裕弁理士)を交え検討するなど、今度の事業展開を明確化することができました。
現在、IPランドスケープ支援事業で得られたニーズがあると思われる地域を中心に営業活動を行っており、複数社が興味を持ち問合わせがきています。
企業コメント
特許出願等ではINPIT鳥取県知財総合支援窓口に相談していましたが、事業化の検討にIPランドスケープの活用が有効であることを教えていただき、また、IPランドスケープ支援事業への申請も支援いただきました。特許出願の相談だけでなく、事業化のために有用な情報も頂くことができ、ありがとうございました。
窓口担当者コメント
同社は、「かけがいのない地球を守ること」を信念に、廃棄物を利活用し様々な商品開発を検討されており、また、事業の効率化等の工夫もされています。今後も日々のアイデア工夫を事業に結び付けていかれるものと思いますので、引き続き支援していきたいと思います。
(澤田 宏二)
IP ランドスケープによる事業化支援(130.4 KB)
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掲載年月日:2025年4月 4日