窓口支援事例
開発した革製品の知財ミックスでの保護
企業情報
- 所在地
- 京都府宇治市
- ホームページ URL
-
https://tiny-sprout.com/
- 設立年
- 2012年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 5人
- 資本金
- -
企業紹介
当社は、「ここにしかない」革製品をお届けするため、デザインから製作、販売まで一貫して手掛けています。財布やキーケース、名刺入れ、バッグなど、日常に欠かせないアイテムを、あらゆるシーンで快適に使えるよう、美しさと機能性の両面から設計しています。スムーズな出し入れや快適な使い心地を追求し、時代とともに変化するニーズにも柔軟に対応しています。日常が少し楽しくなるような革製品をお届けしてまいります。
相談のきっかけ
新商品の財布を開発したので特許又は意匠で権利化したいが、自身の出願である意匠公報との関係が気になっていたので、インターネットで調べてINPIT京都府知財総合支援窓口に2019年6月7日に相談されました。
支援概要
新たな商品企画で開発したかばん、財布が相談の翌月から販売される予定で、特許出願書類を作成するための日数がないので、財布、かばんの特許の仮出願2件、並びに意匠出願2件に関するアドバイスを行いました。
今までの商品は自社生産でしたが、OEMでも生産できる新商品の財布を開発されたので、特許・意匠出願を検討するため専門家(龍竹弁理士)を活用し、特許出願ではなく全体・部分意匠を出願するようにアドバイスしました。
支援成果
特許の仮出願2件は国内優先権を利用して1件の特許出願(特願2024-107595号)にまとめ、龍竹弁理士と相談してアドバイスし、出願しました。財布の意匠出願は自身の意匠公報で拒絶査定になってしまいましたが、かばんの意匠出願は登録査定になりました(意匠登録第1769891号)。
さらに、OEMで生産できる新商品の財布は全体・部分意匠ともに登録査定になり、クラウドファンディングでは目標金額の3,000%越(5,241,700円)を達成しました。さらに、クラウドファンディングの売上げ効果の影響で、自社商品の売上げ全体がアップしました。
企業コメント
同窓口に初めて御相談してから約15年です。これはと思う新作ができるたびに伺い、その都度親身に対応していただきました。現在は弁理士の龍竹先生と窓口の今井様による手厚いフォローのもと、念願の特許取得に向けて寄り添ってくださり、安心感を得ています。知財は専門知識がないと難しいもの。あらゆる角度からのアプローチをアドバイスくださいます。悩んでらっしゃる方は、是非一度相談されることをお勧めします。
窓口担当者コメント
使用者の利便性を視点に革製の財布、かばん等の様々な革製品を毎年のように開発されています。今後も多くの革製品を開発されるので、特許・意匠・商標権を活用した知財ミックスの支援を続けていきたいと思います。
(今井 由喜夫)
開発した革製品の知財ミックスでの保護(111.6 KB)
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掲載年月日:2025年4月 8日