窓口支援事例
ヘルシー商品の展開における知財支援
企業情報
- 所在地
- 大阪府吹田市
- ホームページ URL
-
https://www.lapain.jp/about.html
- 設立年
- 1999年
- 業 種
- 生活関連・娯楽業
- 従業員数
- 10人
- 資本金
- 300万円
企業紹介
私たちは、日本の伝統食材でありながら、これまで十分に活用されてこなかった“おから”に新たな価値を見出し、OAKARADA(オカラダ)ブランドを立ち上げました。
“おから+カラダ”の名のとおり、カラダにやさしく、地球にもやさしい未来の食の選択肢として、もっと身近に、もっと自由に楽しめるおから商品をお届けしています。
大量廃棄されてきたおからに、健康・美容・サステナビリティという現代のニーズを掛け合わせ、素材本来の栄養とおいしさを活かしたプロダクトを開発。「健康は我慢ではなく、楽しむもの」そんな想いのもと、安心・安全でありながら、気軽に手に取れる価格とデザインを追求しています。
相談のきっかけ
ヘルシー食品であるおからを活かした新事業OKARADAブランドを立ち上げる際に相談を受けたことがきっかけで、知財の重要性を認識され、その後商標権の取得による事業展開を図られています。
支援概要
商標出願に関するアドバイスを行い、商標「OKARADA」(第6301531号)をサプリメントや嗜好(しこう)品で、道修町コーラに使う「天秤の図形/DOSHO MACHI/道修町」(第6483886号)を清涼飲料などで、串カツ店名として「串カツの図形+串カツ/作々」(第6545599号)を飲食料品の小売及び飲食物の提供で、ビール粕を活用した商品について「ビアグレインズ/Beergrainz」(第6600006号)をビスケット・クッキー・サプリメント、パン、麺類などで、商標権を取得されました。また、ブランド戦略の支援として「OKARADA」をマスターブランドとした商品展開の実施、当初は「OKARADA」シリーズの商品であったものの「OKARADA」ブランドの商品よりも売れ行きがよい「ビアグレインズ/ Beergrainz」をマスターブランドとしての商品展開に変更、店名ラパンについて類似の先行商標があったため商標権侵害の防止と上記2点のブランド展開に注力することを目的とした第35類の飲食料品の小売についてのみの権利化(第6570974号)に関するアドバイスを行いました。さらに、商品のパッケージに使用することを計画している風景やモチーフ(塔、看板、寺院など)に関する著作権、商標権等の権利関係、及び、侵害のリスクの大きさについて説明し、デザインの方向性についてのアドバイスを行いました。加えて、レシピの特許相談については特許制度の説明を行った結果、出願すると内容がオープンになるのを避けたいとのことで、秘密管理についてアドバイスを行いました。
支援成果
同社は、「OKARADA」・「ビアグレインズ/Beergrainz」等の商標権取得やブランド戦略によるマスターブランドとしての商品展開により、第三者の商標の模倣が防止でき、商品を積極的にPRできるなど安心してビジネスを展開することができるようになりました。その成果として、大阪商工会議所主催G7ラウンドテーブル会議のお茶菓子に採用され、さらに国内の5つ星ホテルとの取引も実現しました。また、2025年開催の大阪・関西万博では東アフリカのブルンジ共和国の正式プロバイダー事業者として選定され、半年間にわたり同国ブースのカフェ運営、商品開発、販売を担当します。
企業コメント
窓口の上村さんは大変気さくで相談しやすい方です。私たちのような小さなファミリービジネスにとって、商標取得の重要性は理解していても、申請の難しさや費用面がネックとなり、つい後回しにしがちです。しかし、販路が広がってからでは商標取得が間に合わないこともあります。上村さんに相談することで、適切なアドバイスをいただきながら商標を取得でき、安心してビジネスを展開することができました。今後ともよろしくお願いいたします。
窓口担当者コメント
同社は、「時代のニーズに即した安心・安全・リーズナブルな“食と健康”を追及しておられます。「OKARADA」が当窓口のアドバイスにより商標登録になったことから知財の重要性を認識され、現在に至っています。最近では、独立行政法人日本貿易振興機構に相談されて、香港・オーストラリア・カナダなど輸出も始めています。今後も支援を続けていきたいと思います。
(上村 孝二)
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掲載年月日:2025年4月 8日