窓口支援事例
新生産方式による茸ブランド展開支援
企業情報
- 所在地
- 福島県田村市
- ホームページ URL
-
https://www.farmerslunch.com/farmers
- 設立年
- 2020年
- 業 種
- 農林水産業
- 従業員数
- 6人
- 資本金
- 100万円
企業紹介
当社は、福島県中心部から東に位置する阿武隈高原の標高550mの山間部に位置する移地区で、茸のハウス栽培生産、販売を行っています。きくらげ、椎茸をメインに安定生産が難しいとされるマッシュルームも独自栽培技術の導入により生産しています。県内直売所・レストランのほか、都内飲食店への提供も行い、自社生産品のみならず県産茸・マッシュルームの価値、需要を高めています。
相談のきっかけ
「農産品が美味しいのは当たり前」の前提から、他社商品との差別化、環境資源を生かした地域生産ブランドの創成、商標権取得の必要性を感じ、以前INPIT福島県知財総合窓口を利用された共同企業様からの御紹介で支援がスタートしました。
支援概要
当初はパッケージラベルデザインの商標登録を行う御意向でしたが、まれな栽培環境、地区名称PRが競合他社との差別化、事業展望に有用と考え、地域性を強調したブランド名の創作、商標登録(第6871354号)支援を行いました。また、商品卸先飲食店と協働で考案した商品名の商標登録(第6877983号)支援も行いました。
さらに、栽培環境・装置への積極的な技術導入を行っている背景を踏まえ、新方式の開発にテーマを移行しました。直近の課題であるエネルギー供給については福島県産業振興センター(渡邉様)、作業負担の軽減をかなえる用具・工程の開発に向けては福島県ハイテクプラザ(加藤様、根本様、松本様)の技術支援を導入しました。
また、収量増加、販路拡大等の事業拡充に伴う法人化計画があることを把握し、福島県よろず支援拠点(湯田様)へ支援を依頼しました。社内規定・就業規則・組織図の作成、会社のコンセプトや目標の設定について取り組んでいただき、2025年1月に合同会社設立となりました。
支援成果
コスト管理と徹底した導入技術の改良を重ねた結果、肉厚で香よい食べ応えのある茸を収穫できるようになりました。販売所での対面販売の工夫や商標権活用による知名度獲得に付随し、良質な商品としての評価と認知が広まって取引が増加しました。東日本大震災の風評被害により途絶えていた県産マッシュルーム生産も復活し軌道に乗りました。法人化により事業拡充体制が整い、当社商品が更に広がる展望が期待できます。
企業コメント
これまで自社による出願経験がなく、同窓口の御支援により無事2件の商標登録を行うことができました。自社の茸とブランドを認知してもらい、たくさんの方に食べていただけるよう商標権を活用していきたいと思います。今後は前職で得た製造業ノウハウを農業にも生かし、新たな技術導入・改良を行っていきたいと考えています。引き続き御支援をお願いいたします。
窓口担当者コメント
顧客ニーズに応えるための品質向上、生産量増加を目指し、事業課題、改革意識を持ち続けチャレンジする姿勢がすばらしいと感じております。ブランド強化と併せ新たな実証、技術導入に向けた知財面のサポートを継続して参ります。
(桑名 志津子)
新生産方式による茸ブランド展開支援(189.1 KB)
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掲載年月日:2025年4月 7日