ノウハウを活用した金箔アクセサリーの開発

企業情報

所在地

石川県金沢市南町5-6

ホームページ URL

https://gold-knot.com/

設立年

2008年

業 種

技術サービス

従業員数

4人

資本金

100万円

企業概要

　当社は、プロダクトデザインやグラフィックデザイン、ウェブデザイン、本の制作・出版などを通して、クライアントの商品開発や情報発信をお手伝いしています。
また、自社商品の開発にも取り組んでおり、これまでに似顔絵編みぐるみやアクセサリーを商品化してきました。
　社名の「エイチツーオー」には、『水のように透明でしなやかに、生活に欠かせない存在になりたい』という願いや、『Handy（お客さまの身近にあって）Hearty（まごころで接する）Office（企業）でありたい』という当社の理念が込められています。

自社の強み

　代表取締役２名のうち１名は、洋食器メーカーにおいてデザイナーとして商品開発に携わった経験を持ち、「作る」ことを得意としています。もう１名は、講師、書き手として「伝える」仕事をしています。
　ものづくりには不可欠な要素である「作る」「伝える」ことについて、２名の代表取締役に確かな経験があったこと、その経験と実績が現在の業務において効果的に活かされていることが、当社の一番の強みです。

一押し商品

　石川県は歴史的に金箔の製造が盛んで、現在も金箔のシェア日本一を誇ります。その金箔を取り入れ、手仕事であっても産業になる商品をという思いのもと、新しいアクセサリー「Gold Knot（ゴールドノット）」（特許第6547254号、商標登録第5823509号）を開発、『石川ブランド認定製品』『金沢かがやきブランド』の認定を受けました。
　2019年には自社ショップ「金箔ジュエリー Gold-Knot」をオープンし、販売に力を入れるとともに、お客様の声を直接聞きながら新たな商品開発を進めています。

知財総合支援窓口活用の概要（記：窓口担当者）

窓口活用のきっかけ

　最初に、知財アドバイザーが同社を訪問しました。その時に、同社のノウハウを利用した商品（金箔アクセサリー）を、金沢を代表する金箔メーカーと共同開発する計画があることをお伺いし、知財アドバイザーが、同社の課題「どのように自社技術を守ればよいか」を顕在化させた上で、窓口支援担当者へ支援要請がありました。

最初の相談概要

　商品の製造過程で、双方のノウハウが混在し帰属が曖昧になることをどう回避すれば良いかというのが、最初の相談でした。共同開発における注意点や秘密保持契約書の必要性を説明し、具体的な作成にあたっては専門家の活用も可能である事を伝えるとともに、特許出願におけるメリット・デメリットなどの説明と併せて商標の検討をすすめました。

その後の相談概要

　専門家（弁護士）の派遣により、同社にとって不利益とならないような秘密保持契約書の作成と交渉テクニック、製造と販売に分けた委託契約書の作成方法など、具体的な支援を行いました。また、特許出願の得失を理解したことにより、同社技術をノウハウで秘匿すべきものと出願可能なものに仕分けでき、後者については、技術の見える化と自社技術力アピールという事業上の役割を明確にし、共同開発における優位性の確保を検討の上、特許出願を行いました。

窓口を活用して変わったところ

　様々な技術の守り方を理解できたことで、知財への関心が一層高まり、知財活用の可能性について、今後より積極的に対応を検討していく体制ができました。
　また、秘密保持契約の内容を検討する作業において、専門家から様々なケースやリスクを指摘されたことにより、事業全体を俯瞰することや、契約の相手側の立場からものごとを見ることの大切さを理解しました。自社の状況を客観的に把握することにより、経営判断もしやすくなり、今回得たことは、今後の事業活動に活かしていけると考えています。

---

企業からのメッセージ

　中小企業のものづくりは、自社だけで完結せずに他社と連携する機会も多くあり、関係者が増えるにつれ、情報のやりとりが発生するので、特に知財の取り扱いには注意が必要だと感じます。こうした点から、今回は、窓口より派遣された専門家から非常に多くのヒントを得て、適切な準備ができ、安心して共同開発に取り組むことができたので、大変良かったです。

窓口担当者から一言

ノウハウを活用した金箔アクセサリーの開発(1.4 MB)

このページを印刷する

掲載年月日：2015年9月16日

更新年月日：2023年7月27日