窓口支援事例
株式会社 下川精工
特許意匠商標

新製品開発と新規事業化の支援

企業情報

所在地
岐阜県関市
ホームページ URL
-
設立年
2007年
業 種
一般機械器具製造業
従業員数
9人
資本金
30万円

企業概要

 当社は平成19年に創業し、当初は地元の大手自動車メーカーから依頼を受けて、図面からサンプル用の金型を起こし、製品の納品を行っていました。現在では、製品設計から加工品生産までをメインとしています。主に、プラスチック成形の金型設計から生産までを行っています。

自社の強み

 当社は上述のように規模は小さいですが、自社で部品の設計から金型の設計・製作から部品生産まで一貫して可能であるという事が最大の強みです。この強みを生かして、当初は各種自動車部品生産を主体として行って来ましたが、次第にインサート部品(右図)に強みを見い出す様になりました。また、この強みを生かし民生部品(例えばLED照明器具のブラケットなど)の設計から製造に至るまでを手掛けるようになってきました。

一押し商品

 当社は大手生活雑貨品を取り扱う会社より、オールプラスチック製の高級「耳そうじ器」の開発委託を受け、軟質樹脂により耳ざわりが良く、好フィーリングで一体樹脂成形された「耳かき」の製品開発を行いました。これは自社の金型技術と樹脂成型技術を生かして、先端に細くて柔らかくフィーリングの良いブラシが軸に一体成型されたものです。この製品は、耳の中を傷つけない点はもちろん、フィーリングの良さが好評を得たため、各色の商品バリエーション化と量産体制も構築し、現在も市場での好評価を受け量産を継続しています。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は、既存事業の継続のほかに、今までの物とは違い非常にフィーリングが良く、機能的に使用者を満足させるのみでなく、デザインも良く使用する喜びを与える高級雑貨品を自社で新たに開発・生産・販売を行っていきたいと考え、産業財産権について関心が強くなり窓口を訪問されました。

最初の相談概要

 同社は、製造は非常に得意ですが、自社で販売を行った事が無く、関連会社を含め販売網を持っていないこともあり、インターネットでの通信販売を希望されていました。これらについて今まで経験が無いため、何をどのように行っていくと良いのか分からない状態でしたので、当窓口の専門家派遣制度の活用(弁理士及び中小企業診断士)を勧めました。

その後の相談概要

 インターネット販売を始める前に、確実に権利化(商標・特許・実用新案・意匠など)を済ませ、他社侵害などのおそれを無くしてスタート出来る事を目標に、商標の出願支援、爪磨き器と重量感のある五感刺激玉(ツボを刺激する健康補助具)の特許・実用新案の可能性評価、意匠登録出願の支援を専門家(弁理士)を活用して行いました。

窓口を活用して変わったところ

 今まで、構想で止まっていた新製品の権利関係、販売の進め方の目途がつき、新製品開発、試作を積極的に進めることが出来るようになってきました。


企業からのメッセージ

 受託部品製造からスタートしたため、自社商品を持つに当たり何をどのように検討し、知財についてどうしておくと良いのか、何も分かりませんでした。今回我々は産業財産権についてゼロからのスタートで、専門家による適切な説明・助言などを得て、当社の権利化や進むべき方向性が明らかとなったことは、当社にとって大きな自信に繋がり、また心強い支援でした。 

窓口担当者から一言

 同社が既存事業から新製品を開発し、新規事業として立ち上げて行きたい時にタイムリーに支援出来たことは非常に良かったと思います。そのため、新たな商標の立ち上げから新商品の意匠の権利化支援など、継続した支援が出来たと思います。 (杉原 晋)

新製品開発と新規事業化の支援(321.8 KB)

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掲載年月日:2017年10月19日

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