乳酸菌を活用してペットの口内環境に配慮した製品を開発

企業情報

所在地

広島県呉市

ホームページ URL

http://v-s.co.jp/

設立年

2017 年

業 種

卸・小売業

従業員数

1 人

資本金

300 万円

企業概要

　当社は、『動物を「飼う」から「ともに暮らす」へ』をモットーに、医・食・住の身近にある潜在的な需要を「動物と人が強まる絆」という視点で掘り起こし、動物との最高の暮らしを提供します。
　人と動物の幸せな生活を実現するために、ペットの口内環境に重点を置いたペットフードや、抗菌剤などの商品展開を行っています。
　家庭のペットから酪農家様や畜産農家様が携わる産業動物まで、様々な動物との豊かな暮らし方を提案する会社です。

自社の強み

　当社のペットフード、「にゃんサプリ」（商標登録第５９８３３７３号）や「わんサプリ」（商標登録第５９３５７２８号、第６４１７１８４号）には、虫歯菌や歯周病菌を減らす効果が認められているL８０２０乳酸菌が配合されています。本製品の開発にあたっては、同乳酸菌を発見した広島大学二川教授や、鳥取大学農学部共同獣医学科岡本教授の協力の元、ペットに対する同乳酸菌の効果の確認・認証を行いました。強固な大学との連携体制のもとで、商品の開発を行っています。
　世界的に有名なドッグトレーナー、ヴィベケ氏と提携し、同氏のセミナー等で紹介していただくとともに、ブリーダー、獣医およびペットトレーナーへの認知を高める活動をしています。

一押し商品

・ペットフード
　当社のペットフード「わんサプリ」および「にゃんサプリ」には、口内環境を整えるL8020 乳酸菌が配合され、ペットの健康維持に役立つ商品です。
・抗菌剤
　広島大学が開発した抗菌剤「Etak」を使用した抗菌マウスウォッシュ「わんにゃんリキッド」（商標登録第６３８９７２９号）は、消臭効果はもちろんのこと、ペットの口内環境にも着目した製品です。

知財総合支援窓口活用の概要（記：窓口担当者）

窓口活用のきっかけ

　「人間での効果が確認されているL８０２０乳酸菌を使用したペット商品の開発を検討しているが、ペットでの実証確認ができるところを探している」との相談がありました。中国地域において、獣医学部がある大学は他県にしか存在しないとのことで、他の県内支援機関では、対応が難しいとのことでした。

最初の相談概要

　全国に窓口があるメリットを利用して、他県の知財総合支援窓口の窓口担当者の協力をうけ、獣医学部を有する大学の産学連携部門と連携し、企業支援の依頼を行いました。結果、鳥取大学農学部共同獣医学科と共同研究を始めることができ、製品化が一気に加速しました。

その後の相談概要

　製品が具体化した段階で知財戦略を検討しました。使用している乳酸菌に関する特許については、大学発ベンチャー企業が管理をしており、実施許諾を得ている状況でした。そこで商標の取得に関する支援を行い、計３件登録となりました。現在はヨーロッパ、中国等の海外展開を大手総合商社関連企業等の協力を得て進めているところです。前記展開にあわせて海外での商標戦略について現在支援継続中です。

窓口を活用して変わったところ

　ペットフードの分野に参入されるのが初めてであったため、共同研究や、商標権の取得など初めてのことばかりでしたが、熱心にご相談に来られて、多くの気付きを得ていただいたと思います。現在は、商標のチェックを自社で実施するなど、知財の意識が定着し、実践に移していただいていると感じます。海外展開についても引き続きお手伝いできればと考えています。

---

企業からのメッセージ

　ベンチャー企業において、自社開発した商品が世に出せることは望外の喜びです。今回知財総合支援窓口担当者からの助言により、同大学の産学・地域連携推進機構による「研究シーズ開発支援」などの商品開発面に関する共同研究を実行するに至りました。現在は海外展開に向けても相談しています。知財総合支援窓口は、知財に関する支援だけではなく、何でも親身に相談に乗ってもらえる窓口です。

窓口担当者から一言

乳酸菌を活用してペットの口内環境に配慮した製品を開発(375.9 KB)

このページを印刷する

掲載年月日：2018年11月27日

更新年月日：2024年2月 6日