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支援事例

富士山をイメージした琥珀糖和菓子の意匠権活用

株式会社小笠園

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企業情報

所在地 山梨県甲斐市
ホームページ URL https://ogasaen.co.jp/
設立年 1982年
業 種 卸・小売業
従業員数 11人
資本金 1,000万円

企業紹介

 当社は、日本茶の卸・小売業として創業しました。1990年代になると、ショッピングセンターが全盛となり、催事出展をさせていただきました。その後、仏事と並行してブライダルギフトを手掛けるようになりました。しかしながら、ブライダルギフトの消費動向が変わりブライダルから撤退し、現在は日本茶、洋菓子を中心としたギフト販売を行っています。

相談のきっかけ

 同社は、地域密着の土産品に取り組み、山梨県を主張できる和菓子として、日本で誕生した琥珀糖を用いた富士山形状の商品化を行っていました。構造は2層であり、上層部を雪になぞらえていました。他者の模倣を懸念され、山梨県よろず支援拠点の担当者とともに、知財権による保護ができないか、INPIT山梨県知財総合支援窓口に来られました。

支援概要

 唯一無二の商品であり、知財権による保護として意匠権の効力について助言を行いました。商品は販売による新規性が喪失していましたが、1年以内であったので、新規性の喪失の例外の規定の適用を受け、出願に向けた助言を行いました。製造は全て手作業であり、効率が悪く、商品サイズのバラツキもあることから、専門家(中山信一技術士)とともに支援を行いました。他県にて、本意匠と同一品、類似品がネット販売されていることが発覚し、専門家(土橋順弁護士)とともに、警告に関する助言を行いました。今後も意匠権侵害が懸念されることから、広い範囲での権利確保として、関連意匠制度についても助言しました。

支援成果

 意匠は無事登録(意匠登録第1791658号)になりました。商品は好評で製造が間に合わないため、従業員3名を採用するとともに、菓子メーカー2社に製造委託を行っており、雇用の拡大につながっています。また、軽作業を障害者施設に依頼していて、障害者雇用に貢献しています。
 製造工程の課題を抽出し、カッティング工程に考案したオリジナルカッターを導入することにより、作業時間の短縮、形状の均一化を実現できました。乾燥工程は自然乾燥であったが、乾燥機による実験にて、反りやクラックの変形がないことが確認できたので、実用化の段階に入りました。侵害に対して警告メールを送信したところ、相手方から製造、販売を停止する旨の回答が得られ、模倣品の排除ができました。

企業コメント

 富士山型琥珀糖は、当社の主力商品として展開を行っています。これまで、知財権に関する知見がなかったのですが、今回、意匠権の活用について知識を得ることができました。また、意匠権の取得のみならず、製造の効率化、品質の安定化に関する幅広い助言をいただきました。今後も同窓口を活用していきたいと思います。

窓口担当者コメント

 同社は、ブライダル事業からの撤退、コロナ禍により事業が低迷していました。新たにギフトに注力され、アイデア商品が好評を得ています。今後も企業経営を生かすご支援を継続します。

荒川 修一のプロフィール写真
荒川 修一