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支援事例

知財連携によるボンベカービジネスの共創

四国アセチレン工業株式会社

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企業情報

所在地 香川県丸亀市
ホームページ URL https://shikoku-ace.com/
設立年 1958年
業 種 製造業
従業員数 93人
資本金 5,000万円

企業紹介

 当社はアセチレンガス、LPガス等などを取り扱う高圧ガス総合メーカです。アセチレンガスの製造・販売の他に、LNGバーナーでの脱炭素化事業、協働ロボットによる生産性向上事業、ドライ方式資源活用事業の3本柱で事業成長を進めています。工業・建築現場で必須のアセチレンガスの製造工場を基盤とし、溶材商ビジネスを未来に繋げる事業として次世代へと繋げ、幅広いサービスを提供する企業を目指して競争力を高めています。

相談のきっかけ

 同社がかがわ産業支援財団での知財マッチングに参加した折に日産自動車から着想を得た電動ボンベカーについて、知財保護ができないかとの相談をINPIT香川県知財総合支援窓口にて受けました。ガスボンベを運ぶ際のボンベカーを高齢者や女性が「楽」に運ぶ仕組みや構造を伺い、脱炭素社会に向けた燃料転換技術の研究開発により革新的なイノベーションを実現されていること、また、溶材商ビジネスの次の手を考えていることから、知財の保護・活用に向けた支援を開始しました。

支援概要

 大手メーカとのライセンス契約におけるリスクマネジメントとして、弁護士を活用し秘密情報の考え方をサポートしました。
 同社ではライセンス提供の際の技術に発想を広げ、独自の電動ボンベカーを開発し、「キャ楽」として商品化しました。弁理士を活用し特許1件、意匠2件、商標1件の取得サポートを行いました。(特許第7507520号、意匠第1761944号、第1761945号、商標第6621146号)
 また同社では既存事業の営業基盤を活かし、中四国内における販売所・営業所の地域性を強みとした営業戦略を構築しています。高圧ガス販売においては労働生産性向上に着手し、現在バーチャルショップを運用予定です。今後も、デジタル化や業務効率化を図っていき、当社の高圧ガス、溶接ロボへの知見を活かし、電動でボンベを輸送することで作業の効率化を図っていく方針です。
 上記については同社の意向をくみ取り、香川県よろず支援拠点と連携して支援にあたりました。

支援成果

 開発したボンベカーを活用することで、同社で取り扱う各種高圧ガスやLPガスの搬送作業の効率化を図っています。展示会を効果的に活用することにより企業価値を向上させ、さらに知財ミックスで多角的に同社製品を保護し、競争力を強化しています。複数の知的財産権を組み合わせることで、シナジー効果を生み出し、ブランド価値や企業イメージを向上させています。
 また、ボンベカービジネスを切り口に、アセチレンガス販売に留まらない環境保全に配慮した取組を推進しています。脱炭素事業では燃料供給ラインやバーナー部分を変えることで、燃料転換を図る付加価値の高い技術により社会貢献を維持し、次世代につながる持続的な方法で事業運営を行っています。独自領域の開拓により、ボンベカー事業などを通じて新規事業を生み出し、技術を活かした新たな製品やサービスを創出しています。
 同社技術と市場ニーズを的確に結びつけることが事業成功の重要なポイントと考えており、今後は事業領域を横方向・縦方向の両面で広げながら、生産性向上を図っていく方針です。当窓口においても引き続きサポートを行います。

企業コメント

 当社は、ご縁があって同窓口を紹介され、当社のような中小企業でも、特許、商標、意匠など知的財産権にも関わることができるのだ、と驚きを持って取組を始めた企業です。AI開発、あらゆる分野でのロボット化、レアメタル等希少資源の囲い込みなど、国を挙げての国際競争にさらされる中、中小企業といえども知的財産権への取組は必須です。当社は、ご縁がありました電動ボンベカー事業、脱炭素化事業、協働ロボット普及事業、有用金属回収事業など、中小企業ならではの視点でもってお客様の課題解決に取り組んで参りたいと思います。

窓口担当者コメント

 ソリューション型の同社に対し、現在進行形の新規事業開発をサポートしていきます。同社で既に持っている「知」を引き出すサポートを行い、現在開発中の資源のリユース化、環境に配慮した循環化に関しても大きな期待を持ちつつ当窓口での支援に尽力していきます。(金川 小百合)